ハワイの飛び込み文化

2010年、6年生からハワイのPunahou School に通い、卒業後は日本の大学の国際教養学部に通っています。ハワイでの高校生活や、普段の生活を通して感じた事、体験した事をみんなとシェアしたいと思います。

ちょっと変わったトピックで短い記事になると思いますが、ハワイに住んでいると感じる文化のお話をしたいと思います。

ハワイの子ども達は、小学生から大学生などの若年層に至るまで、とりあえず高いところから水の中に飛び込むのが好きなのです。

滝壺への飛び込み

最初に飛び込みと聞いて思い浮かべるのは、滝かもしれません。オアフのハイキングコースは滝壺で終わる事が多いので、予め服の下に水着を着て滝についたら泳ぐ、または滝の上に登って飛び込む人が沢山います。

因みに滝があるハイキングコースのほとんどで、滝に入ることは禁止されているのですが・・・。罰則が緩いので入ってしまう人が沢山います。

滝自体もそこから流れる川の水も汚くはありませんし、歩いてきた後に涼むことができるので、何かとっても大変な事が起きない限りこの習慣はきっと変わらないのでしょう。

海への飛び込み

ハワイの子ども達は海へ飛び込むのも大好きです。厳密に言うと、滝よりもこちらの方が好きかもしれません。海の方が当然開けていて、飛んだ直後に味わえる浮遊感と相まって、本当に飛んでいるような開放感があるからでしょう。

夏の間、比較的安全で人気のある飛び込みスポットは、北海岸の「Waimea Bay(ワイメア・ベイ)」という砂浜に半分せり出した大きな岩と、ハワイカイにある「China Walls(チャイナ・ウォールズ)」というエリアです。

「Waimea Bay」の岩は面積が広く高さは5m位で、怪我の危険性も低いにもかかわらず浮遊感を味わえるとの定評で、人気があります。水深は十分で底も柔らかい砂なので、万が一足などを打っても怪我はしません。

但し、ここで飛び込みができるのは夏だけです。夏の間、北海岸は波が非常に穏やかで、ほとんど無いに等しいのですが、冬は7〜10mの波が常に打ち寄せているからです。

冬は波が高くサーファーには格好の季節ですが、海水浴、飛び込み、海でのんびりしたい、という人にはとても危険な時期になります。

「China Walls」は季節によって波の高さが大きく変わるわけではありませんが、ここはいつも一定の危険と隣り合わせの場所です。飛び込む場所の高さは3m程ですが、大きな岩というよりは崖なので、波が崖の側面に当たる事もあります。場合によっては飛び込んだ後、波に押されて崖へ打ち付けられてしまう事もあるので、注意が必要です。

最後に・・・

少し変わった文化ですよね(笑)。なぜか分かりませんが、ハワイの子たちは水に、特に海に飛び込むのが好きなのです。ここで挙げた例の他にも、橋から下を流れる水に飛び込んだり、船の上から飛び込んだり・・・と色々な所から飛び込びます。みんなこの光景に慣れすぎて、いきなり子供が水に飛び込んでも驚きませんね。

それでも、地元の子たちは海の脅威も理解しているので、天気が悪い日や海が荒れている日は飛び込んだりしません。飛び込む先の水の深さもきちんとチェックしています。

環境をきちんと確認して自分の体調と相談しながら、ハワイに来たら「飛び込み」に挑戦してみてもいいかもしれません!