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日本とはちょっと違う?ハワイの卒業式レポート! – Punahou School

6月3日の土曜、Punahou School(プナホウ・スクール)は公立校より1週間ほど遅れて卒業式を迎えた。Punahou Schoolでは幼稚園初年度の入学生に加え、4年生で若干名、6年生(ハワイの中学生の初め)と7年生で80名ずつ、また9年生(高校生)で70名ほどを迎え、卒業時は1学年400名超となる。

当日は早朝から開場待ちの列!?

早朝から会場準備に協力する保護者たち

3日の朝早くから、ボランティアを務める卒業生の両親や卒業生たちは、ブレスデール・センターに集まった。卒業式は、センター内最大の会場である8,000人以上収容可能なアリーナにて行われた。普段はミュージシャンのコンサートや学会、大規模な集会に使われる会場だ。ボランティアは朝7時半から会場にて飾り付け作業をする。花やカヒリと呼ばれるハワイアン王朝時代に貴族の血統や地位を示すため使われていた、棒に貴重な鳥の羽や葉をつけた王旗をステージ周りや会場内を飾り付ける。

驚いたことに、ボランティアに訪れた朝の7時台から、すでに会場に入るための列ができていた。少しでも良い席を確保するため、親や親戚、友人たちが交代で並んでいるらしい。

ボランティアの作業が終了すると一旦解散し、今度はリハーサルのため、卒業生は開場より早めに会場に集まる。その後参列者が会場入りのための列に並ぶ。プナホウ・スクールの卒業式は夜の8時と少し遅いスタートで、会場入りは6時半からだ。

式も盛り上がる!

会場内では、会場正面に壇状に用意された卒業生の席を囲むように1階とアリーナ席に参列者が着席。1人の学生に対してチケットは10枚までもらう事ができ、それ以上は購入となる。ハワイでは高校の卒業式が盛大で、公立も私立も多くの関係者がやってくることで有名だ。

女子学生は白のドレスにハクレイと呼ばれる生花で作った冠をつけ、男子学生はスーツにマイレーと呼ばれるマイレの葉をあしらったひも状の(環状になっていない)レイを肩からかけて入場。男子学生と女子学生がペアになり、会場を半周ほど回って着席する。

席まで学友と腕を組んで歩く

学長Jim Scottさんのスピーチ

証書を受領して喜びを表わす

学長や、高校部の担当、学生のスピーチや祝辞が続き、いよいよ卒業証書授与が始まる。1人ずつ名前を呼ばれてステージに上るとアメリカらしく、いやハワイらしく、親や親戚、また友人たちから多くの声援が飛ぶ。それに応えて卒業生も皆誇らしげに会場に向かって叫ぶ。証書受領後、写真を撮り、着席。その後は、卒業生たちが最後に練習していた歌やダンスを披露し、校歌を歌って終了となった。

友人同士で記念撮影

お互いにレイを掛け合う

参列者と記念撮影

式の後こそハワイらしい??

約2時間にわたる卒業式の終了後は会場を移し、学生と関係者が集う会になる。これこそハワイらしい行事で、知り合いからレイをもらう習わしがある。生花のレイはかさ張ってコストもかかる為、最近のトレンドとして、プナホウカラーの青と黄色のリボンでレイを編んで渡す人も多い。ここで記念写真やレイを贈り合い、会場は多くの人で賑わった。夜の11時半を回った頃、卒業生たちは夜通しのパーティに向かう。保護者や関係者が会場を後にするのはほとんど深夜だ。

卒業生たちは夜を通してゲームをしたり、おしゃべりしたり、またミュージシャンによるライブがあったりであっという間に最後の夜は過ぎていく。これがハワイの高校の卒業式。その後も、親による卒業生のためのパーティがあちらこちらで開かれる。私立のプール&テラスであったり、ちょっとした割烹のような場所であったりと様々。ハワイの高校の卒業は皆が注目するところであり、一大イベントとなっているようだ。

卒業式の様子

Punahou School

住所1601 PUNAHOU STREET, HONOLULU, HI 96822-3336
電話808-944-5711
ホームページPunahou School

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