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ILC & SWELL Realty – 2つの会社が強みを活かし、不動産に関わる包括的サービスを提供 

不動産会社「ILC & SWELL Realty」

「ILC International Inc.」は1986年創業、30年以上の歴史を持つ、仲介・管理・開発を行う不動産会社。ハワイの景気が良い時も悪い時も経験してきた。創業時代から日本とのパイプが強く、銀行等とも提携関係がある。顧客もハワイに関する経験値の高い人が多い。不動産管理業務を強みに持つ同社と、設計・施工業務を提供する「Swell International」が15年末に合併、「ILC&SWELL Realty」に。今回はそこでパートナーの1人として働く大岡修(おおおか おさむ)さんに取材した。

2つの企業の強みを活かす

2社合併の話が出た当時、大岡さんは日本にてハワイ不動産を扱う会社に勤務していたが、管理業務に強みを持つ「ILC & SWELL Realty」誕生の機にハワイへ移り、パートナーとして入社。現在は物件の管理を見据えた物件購入提案に日々取り組んでいる。

合併にあたって「ILC & SWELL Realty」が掲げたビジョンは「アロハ」。ただ物件を売るだけでなく「アロハ」の心を持って顧客に接したい、低価格の賃貸物件でも居住レベルを上げ、ハワイの地元住民の居住環境を向上させたいという思いを持って仕事に取り組んでいる。また、ローカルと日本人、両方のスタッフがハッピーに勤められる会社を目指している。

幅広い不動産分野をバランス良く網羅

2017年の売買実績は約60億円で、購入・売却合わせて約70件。現在リスティングは5件あり、管理件数は6ヶ月以上の長期賃貸が270件、6ヶ月未満の短期賃貸が20件ほど。バケーションレンタルは、3泊以上の超短期から1ヶ月単位のものが多い。管理物件には「不在宅」も含まれており、月に1回家をチェックに行く物件が60件ほどあるという。ホテルコンドミニアムなどの支払い代行だけを担当するものも約40件あり、サービスは多岐にわたる。売買仲介だけでなく、長期・短期の賃貸管理、不在宅(別荘)管理、支払い代行業務を、ニーズに応じて提案可能。

顧客は日本人とローカルが半々。約30年積み上げてきた賃貸管理事業の経験値が最大の強みだ。収益物件購入の際に、目的に合わせ、借り手が見つかりやすい物件や将来売却しやすい物件など、顧客のためのデータや情報を集めることができる。

新築物件は売りやすいが、新築だけが取引ではない、と大岡さんは話す。アメリカの不動産は実に8割以上が中古。特にハワイでは、中古でも場所や条件によってしっかり値段が上がっていく。日本の顧客は、節税対策プラス資産分散として中古のタウンハウスや戸建てを購入することも多いという。

今年に入って売買仲介で、既に20件ほど手続きが進んでいる(2018年2月10日現在)。これは昨年の倍のペースで、年明けから取引数が非常に増えている。「12年この業界にいますが、年々、ハワイ不動産の資産価値の安定性への認識が日本の富裕層の間で広まっている事を実感しています。特に最近は安定したドルのキャッシュフローを生み出す物件のニーズが増えています。」と大岡さん。

賃貸管理の需要に高まり

不動産売買は同社の大きな柱の1つだが、それとは別に、最近の傾向として短期のバケーション賃貸が伸びている。2017年から開始した新規事業だが、ここ1年間でニーズが高まり、今年末には管理物件数が30〜40件ほどに達する勢いだ。

日本人投資家による長期賃貸物件取得も順調に増加している。「安定した資産価値と賃貸収入を実現できる物件購入ニーズが目立ちます」と大岡さん。収益物件から利回りを生み出し、それを維持費に充てる。個人、もしくは会社で節税として考えている人が多く、1件だけでなく複数件所有し、ハワイでの物件はハワイで完結したいという人が多いという。

リノベーション

グループ会社の「スウェル・デザイン」では、戸建ての設計・施工やコンドミニアムのリノベーションも手がけている。リノベーションは別荘、賃貸、投資など目的や物件の種類によって様々な選択肢がある。近年増えているのが、短期賃貸目的のリノベーションだ。バケーションレンタルは市場に競合物件数が多いため、集客のために他との差別化を図ろうとリノベーションを希望する人が多い。実際の例としては、「ワイキキ・バニヤン」や「ワイキキ・ビーチタワー」などでユニットの改装を行った実績がある。長期賃貸物件でも賃料を上げ、空室率を下げるため、リノベーションの提案を求められるケースも増えてきている。

気をつけたいトラブル

不動産購入時に注意が必要な事項として、「名義決定」と「相続対策」の2つは十分な検討が必要だ。「ILC & Swell Realty」では経験豊富な米国会計士や弁護士など各分野の専門家と連携し、これらの税務・法務面でのサポート体制を提供している。

その他、「ハワイと日本のスピードが違うことも、人によってはストレスとなってしまうようです。特に初めてハワイで不動産を買う方は、日本の常識に捉われてイライラしてしまうことがありますね」と続ける。だからこそ、ハワイでは時間がかかること、特異性を理解してもらおうと大岡さんは努力している。「日本人にとってハワイの魅力は、時間がのんびりと流れること。自分が必要な時だけスピーディな対応を望む事は出来ません。スピード感の違いを理解することが、ハワイでストレスを溜めない秘訣です。」

細やかな気配りと提案力

インターネットの接続、日本語テレビの加入、家具の注文、乾燥機など家電の使い方など、細かい部分をサポートすることも多い。不在宅にある車の試運転をし、オーナーがハワイに戻ってきてからすぐ運転できるように洗車をする車管理専門業者とも連携しており、細かいところにも目を配るサービスで、日本人オーナーにも喜ばれている。

最近はワードやカカアコなどの高級コンドが賑わっているが、「ILC & SWELL Realty」では、ハワイならではの風を感じるようなユニークな土地の趣のある戸建て物件、立地や眺望の良いコンドミニアムを紹介していきたいと話す。唯一無二の資産価値を持つ物件を紹介し、お客様に選択の幅を提示していきたいと思っている。

ILC & SWELL Realty LLC / SWELL DESIGN COMPANY LLC

住所1441 Kapiolani Blvd, Suite 1915, Honolulu, HI 96814
電話808-951-4177
ホームページILC & SWELL Realty LLC / SWELL DESIGN COMPANY LLC

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