EDUCATION

プナホウ日本語学科オンライン卒業式

コロナ感染が始まってから2回目の卒業式シーズン。昨年は全く情報がない中、一斉に学校休学があり、シニアのプロムダンスや、卒業式は一斉にキャンセルもしくはドライブスルースタイルとなってい。日本も同様だが、この1年で皆コロナ感染について理解を進め、どのような形なら対処ができるかわかってきている昨今、この学期末の卒業式もどのような形で実施ができるか学校関係者による話し合いは最終段階に来ている。そんな中、プナホウスクールの日本語学科では、卒業式をオンラインで実施した。

プナ方スクールでは中学生になると第2外国語の選択しなくてはならない。中学で2年、高校で2年の計4年間の取得を義務としている。もちろん中学と高校で違う第2外国語を取る生徒もいるが、中学、高校と続けて日本語クラスを取る学生はかなり日本語を話せるようになる。通常最後の1年間は、日本語を話すボランティアの外部の人をクラスに呼び、実際日本語で話をする機会を1年設ける。ただ昨年からコロナ感染によりこの活動がストップされてしまっている。日本語クラスだけでなく、生け花、お茶、習字も同様だ。

通常はプナホウスクールの中で卒業式が行われ、生徒一人一人が卒業証書を授与されるシーンもあり、親御さんも実際参加できるのだが、去年は中止、今年はオンラインでの卒業式となった。これにより、ハワイだけでなく日本にいる祖父母たちも卒業式を見ることができたのは良い点だったであろう。今回は生徒一人一人が自分の好きな言葉を発表していた。そして最後、生徒らによって日本語を習ったことにより日本での習慣や大切にしていることなどが説明された。ただ言語を習うだけでなく、例えば習字を習う時に”我慢”の精神を習ったり、第2次世界大戦の貞子の折鶴のことなどにも触れていた。
* 右の写真は一昨年の卒業式のもの

また日本語学科の先生は、差別がどのようにしたら無くなっていくのか、それにはお互いを認め、違いを理解すること、そして互いの文化や慣習を習うことが何より必要であると述べている。ハワイは本当にいろんな人種が暮らいる。皆一人一人違うのが当たり前のハワイでは小さい頃からたくさんの人種、考え方の違う人が一緒に勉強しているところからも、差別をほぼ感じることがない都市の1つではないだろうか。

オンライン卒業式の様子はこちらから↓
Punahou Japanese Class Graduation Ceremony