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ハワイ州 州会議事堂を含む8つの施設で海水冷房を採用

Department of Accounting and General Servicesは、Honolulu Seawater Air Conditioning LLCが提供する海水を利用した冷房システムを、州会議事堂を含む8つの施設で採用することに同意した。

  • 海水冷房は深海の冷水を利用して建物を冷却する、従来よりもクリーンな冷房方法。
  • ハワイ州は、環境への影響を考慮して海水冷房を採用した。

海水冷房(Seawater Air-conditioning)とは

海水冷房(Seawater Air-conditioning)はSWACとも略される、エネルギー効率の良い冷房システム。深海から冷水を引き上げ、熱変換機の中を通して新鮮な水を冷やす。そこで冷却された水はパイプを通して整備された地域全体をめぐり、海水冷房を採用している建物を冷やす。この方法によって、現在多くの建物で採用されている中央冷却システムよりも使用電気量を大幅に抑える事ができる。

ハワイのような気温の高い地域では、大型建物の電気需要は非常に高い。ホテルではその消費電力の42%が冷房に割かれている。海水冷房を利用する事で、従来のコストを削減する事ができ、経済的な貢献も大きい。上述の通り、海水冷房システムは地域単位で実現されるもので、現在ハワイでは、ホノルルのダウンタウンとワイキキにて2つの海水冷房プロジェクトが計画されている。

州の発表によると・・・

対象となった8施設で海水冷房を採用することで、年間530万キロワット時の電気消費量と、1000ポンド(453キログラム)の二酸化炭素排出量を削減できると見積もられている。また、年間の飲料水消費は1140万ガロン(4300万リットル)、下水量は170万ガロン(640万リットル)減らすことができるという。
今回の同意に含まれる、州会議事堂以外の州の施設は以下の通り。
Keon Ana、 Kalanimoku、Keelikolani、Kinau Hale、Leiopapa A Kamehameha、Queen Liliuokalani、No. 1 Capitol District Building。

(ホノルル・スター・アドバタイザーより引用)

コメント

ハワイ州の環境への意識と取り組みは素晴らしいですね。ただ訪れるだけでなく、そういった意識や姿勢を感じて吸収したいです。ただ海水の塩害は強烈なので、ヒートシンクやパイプなどの劣化や寿命が少し心配です。ーBubble Age

どんどん新しいものを取り入れる姿勢が素晴らしいですね。ーユーコ

太平洋の真ん中で化石燃料に頼らずに冷房できるなんてすごいですね!
このプログラムを請け負う、ミネソタ生まれのEver-Green Energy LLCは30年以上の地区エネルギーに関する運用実績があるらしく、トラブルなく無事に普及するといいですね。ーKID

BIHI
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