「ローカルハワイ」とは
ハワイ好きな人なら聞いたことのあるテレビ番組「ハワイに恋して」は、2010年から2017年3月まで放映されていた。そのプロデューサーやディレクターなどが、もっとディープなハワイを紹介したいと再結集して作られたのが、「ローカルハワイ」。11月2日から始まったその内容に迫る。
「ローカルハワイ」のメンバー
「ローカルハワイ」は、赤澤かおりさん、ハンディタムさん、そして「ハワイに恋して」でナビゲーターとして内田亮さんの3人の共著、「ローカルハワイ」という書籍が元になっている。番組では、現地のグルメ通として知られるショーン・モリスさん、ダイビング会社オーナーのケンタロウくん、モデル・タレントとして大活躍中のマヤさんの3人を中心としたローカルなメンバーが、ハワイの新しい発見をお届けする。
「ローカルハワイ」はケーブルテレビJコムで配信中。番組ウェブサイトでも見ることができる。
今回は番組のコーディネーター、森口英司さんにお話を伺った。
Q. 「ローカルハワイ」のコンセプトを教えてください。
A. ハワイ側が見せたいものと日本人が思っているハワイの見たいものというのは、どうもキャップがあるように感じられます。ハワイの情報はガイドブックやブログを始め、沢山の情報があふれている。
多くのリピーターがハワイにやってくる現在、求めているものはもっとディープなものではないかと感じています。例えば、ファーマーズマーケットを特集し、それぞれの商品を紹介するだけでなく、一つとった蜂蜜、その蜂蜜がとれる養蜂家を訪ねてみる。そうすると今まで見えなかった新しい発見があり、ハワイの魅力ってまだまだあるわけなんです。そんなちょっとディープでローカルな内容に焦点を当てて、番組は作られています。
Q. フラ、ヨガ、スピリチュアルなどハワイには、紹介したいものがたくさんありますが。
A. そうなんです。確かにハワイにはたくさんの紹介したいものがありますが、まだ人のドラマが紹介しきれていない気がするんです。例えばKCCファーマーズマーケットも人気が高いですが、ある商品が人気になるまで、あるいはそれがここに出てくるまでの裏側の世界を紹介していきたい。
日本人のハワイ人気の一因として、ハワイの素晴らしい気候が挙げられる事が多いが、森口さんは、多くのものを受け入れる精神のある「人」が魅力なのだと話す。その「人」を通して、ハワイをもっともっと伝えたいという。
コーディネーター、森口英司さん
コーディネートの仕事を始めて3年、教育は日本で受けたものの、生まれたハワイに戻ってきた。やはり根っからの温かいホスピタリティは、ここで生まれた人ならでのDNAに由来するようだ。
「クライアントとの初めのヒアリングを大切にします。そのコンセプトに合うように、そのクライアントが満足してくれるように自分の引き出しを少しでも多くするために、人との出会いを大切にします。今でも1年に1000人は会うように心がけます。このハワイという場所で表現させてもらっていることに感謝の気持ちを忘れないようにしたい」と、また新たなプロジェクトのために現場へ向かった。