エスクロー口座を開設しよう!
日本では聞きなれない機関ですが、米国の不動産取引ではエスクローと呼ばれる州に許可された第三者機関が当事者同士の間に入り、中立な立場で契約事務の代行、履行の管理・確認を行います。エスクローが介在する事で、不正を防ぎ、安心・安全に取引を行う事ができます。エスクローを利用するためには、まずエスクローに口座を開きかなくてはなりません。これを「エスクローをオープンする」と言います。 エスクロー内で処理される手続きは主に以下の通りです。
物件に関する書類の確認
売主側が作成した物件の詳細に関する書類(開示書)、土地を含む物件情報などを確認します。内容が事前に知らされていたものと異なる場合や、承認しかねる場合は、契約をキャンセルする事も可能です。
手附金の支払い
エスクローをオープンしたら、エージェントが契約書と手付金をエスクローへ送り、手続きが始まります。オファーを出した時点で手付金を支払っていなかった場合、仮契約締結後3日以内に手付金を支払う必要がありますので、すぐに支払い手続きをしましょう。
Title Insuranceの加入
エスクローが物件の権利関係の調査依頼や、買主の権利保全のために権原保険(TitleInsurance)をかけ、物件価値に問題がない事を確認します。TitleInsuranceに入る事で、購入後、物件に関して記録にない権利を主張する人から売主と買主が守られます。問題がなければエスクローから弁護士に、権利書とその他の書類作成を依頼します。
中間金の支払い
第二手付金(中間金)を支払う必要がある場合は、支払いの手続きをしましょう。交渉により金額や期日は異なり、初めの手付金とともに払ってしまう事も可能です。支払う場合の金額の目安は購入金額の10%以上、支払いのタイミングは物件検査が完了してからが多いようです。
書類の公証
エスクローをクローズする数日前に、エスクローが用意した登記書類に署名をします。公証が必要な書類もあり、日本で行う場合はアメリカ大使館や領事館、公証役場などで行う必要があります。ハワイで署名する場合は、エスクローに公証担当者がいますので、エスクローにて署名します。
残金の支払い
エスクローが発行する計算書に従って残金を支払い、手続きを終えましょう。残金には購入代金の他、固定資産税の月割り費用、タイトルカンパニー(所有権移転費用)、事務手数料、登録手数料などが含まれます。