ホームステイ – 手続きとルール
2011年に高校1年生からハワイのMid-Pacific Instituteへ留学し、卒業後帰国。現在(2017年)は都内私立大学の法学部に通うMさん。これからハワイ留学を検討する方とその保護者のために、体験談をシェアしてくださいました。
「留学といえばホームステイ!」というイメージがあるくらい、切っても切り離せないものですよね。実際の手続きや、ステイ先での生活などホームステイ全般についてMさんに教えていただきましょう!
1. ホームステイまでの手続き
え、書類だけで決めちゃうの?
Mさんは高校4年間ずっとホームステイをなさっていたんですよね。ステイ先はどのように決めたんですか?
Mid-Pacific Instituteに通う留学生は、家族と住むかホームステイをして、必ず現地に保護者がいる状態でなければなりません。ホームステイを希望する場合は学校へ申請して、学校のコーディネーターがステイ先を手配します。
流石、海外生の受け入れに慣れているMid-Pacificですね。サポートがしっかりしています。当然ですが、渡航前にホームステイ先を決めるんですよね。簡単に流れを教えてもらえますか?
これまでにもお話ししたんですが、Mid-Pacificのエージェントが日本にいるので、日本の生徒はその人に希望を出します。生徒から希望を出すと、それを元に学校のコーディネーターから候補が返ってきます。それで問題なければ決定です。
書類だけで決まっちゃうんですね!電話やSkypeで面談のようなものがあるのかと思っていました。
そうなんですよ。実際、会ってみないとよく分からないんですけど・・・。でももらった候補を断って、次のホストファミリーの方が条件が悪かったら嫌だし、OKするしかないような気はしました。でも、自分に合うか合わないかよりも大事なことがありますからね。あと、必ずどこも1回はステイ先を変更できます。だからとりあえず、よっぽど悪くなければ最初にもらった候補へ行ってみたらいいと思います。
はじめに生徒側から希望を出すということですが、どの程度条件を付けられるのでしょう?
一番大きいものはやはり宗教ですね。あとは家族構成で、ホストファミリーに子供がいるかどうか。ペットの有無、おおよその通学時間も希望を添えることができました。その条件に自己紹介など、こちらの情報をつけて申し込みをした記憶があります。
意外な費用の支払い方
費用は学費と一緒に学校へ支払うのですか?
僕は直接ファミリーへ手渡しで支払っていました。でも人によるみたいです。振り込みで支払っている人もいました。支払った費用は、食費や日常的な支出に使われます。
手渡し!学校が間に入って管理してくれるのかと思っていたので、なんだか意外です。
2. ステイ先の環境
よくあるステイ先はこんな感じ!
ステイしていたお家の環境について簡単に教えてもらえますか?
留学生を受け入れるには家についても条件があるので、受け入れ家庭はどこもそこそこ大きな一軒家です。留学生の一人ひとりに部屋が与えられて、バスルームは家族用と留学生用がそれぞれありました。他の留学生のステイ先に遊びに行ったこともありますが、どこも同じような感じでしたね。
ステイ先は学校よりもインターナショナル!?
「留学生の一人ひとりに部屋」・・・?ホームステイって、1つのファミリーに留学生1人じゃないんですか?
1つの家庭で複数の留学生を受け入れるのは、珍しい事ではありません。僕がお世話になったファミリーもそうでした。
違う学校の生徒もいるのですか?
基本的には1ファミリーには同一校の生徒だけです。ただ、留学生の国籍は様々なので、1つの家庭の中にとても多様性のある環境でした。
ファミリー毎に男女の受け入れは決まってるのでしょうか?
そうですね。1つのファミリーで女子か男子か、どちらかのみです。両方を1つの家庭で受け入れているというのは聞いた事がないです。でも、ファミリーの子供の性別と、留学生の性別が違う事はありました。
性別といえば、ホームステイに関してルールという程のルールはほとんどなかったんですが、異性の留学生同士で密室にいる事は禁止されていました。グループでもダメです。男女が一緒に部屋にいる時は必ずドアを開けておくように、って言われてました。一緒に外へ出かける分には問題なかったんですけどね。
一緒にお出かけはOKなのに、部屋で二人きりはNGなんですね。これは体験した方から聞かないと、想像のつかないルールかも。
3. ホームステイ先での生活
門限なんていらなーい!
高校生ってたくさん遊びたいお年頃かと思いますが、門限はありましたか?
男女で扱いが違ったような気がします。同じステイ先に女の子がいなかったのであまり確かじゃないんですが。女の子の方が早い事が多いようです。
僕については、あってないようなものでした。初めは一応22時半という約束があったんですけど、あんまり守れていなかったですね・・・。
それでもあまり帰りが遅くなると心配させてしまったり、起こしてしまったりするので、日付が変わる前には帰ってようにしていました。
「日付が変わる前」!?想像と大分違ってびっくりです。他所様の子を預かるという意識で、もっと厳しいのかと思っていました。
厳しいファミリーは厳しいみたいです。ファミリーとの関係性をどう作るかにもよるかもしれません。僕のステイ先のファミリーはおおらかだったし、お互いに日本語で話していたので、信頼関係もより強固だったからこそ、許されていたんだと思います。
あとは、学校の成績も関係あると思います。やっぱり、成績が良ければ信頼も得やすいですよね。
毎日美味しいご飯が食べたーい!
朝・晩の食事はお家でホストファミリーが用意してくれたと思いますが、昼食はどうしていましたか?
1日3食を出すように、学校がホストファミリーに指示しているので、昼はお金をもらうか、お弁当を用意してもらっていました。
周りの留学生を見ると、6:4でお弁当が多かったんじゃないかと思います。僕は最初の2年間はお金をもらって、学校のランチを食べてました。後半の2年は、ホストファミリーがずっとハワイで飲食店を営んでいた人たちだったので、美味しいお弁当を持たせてもらっていました。天丼とか、友達に羨ましがられるようなお弁当でした。
日本でも、学校のお弁当に手作りの天丼を持たせてくれる保護者は少ないのでは・・・。食事が口に合わないとか、アメリカの食生活で太った、などはよくある留学生の悩みですから、とてもラッキーでしたね!
最後に、インターネットは必要不可欠だと思いますが、環境は整っていましたか?
Wi-fiの設置もホストファミリーの義務だったので、全く問題ありませんでした。ネット環境は基本的人権の1つと言っていいくらい重要なものです。学校の課題でも使うし、成績もネットでリアルタイムで確認します。授業でカバーしきれない部分はこの動画を見て勉強してね、という先生もいましたし。
ネットをどれだけ上手く使えるかは成績にも関わりますので、そういった意味でも不可欠ですよね。
ゆるい門限、美味しいご飯、しっかりとしたネット環境。これ以上言うこと無しですね!
さて、今回はここまでです。ご協力有難うございました!
他人の家にお世話になるという事で、「ちょっと窮屈な思いもするのかな」と想像していましたが、とってものびのび過ごされたようで、逆にびっくり!皆さんの緊張と不安も少し軽減されたのではないでしょうか。次回はMさんが実際に、ホストファミリーや一緒に暮らす他の留学生とどのように関係を築いていったのか、より具体的にお聞きします!