コロナ感染によりパンデミックとなった２０年３月、その翌月４月になるとヒルトンホテルも閉鎖となってしまったが、昨年１２月に再オープン。初めはレインボータワー、アリイタワーがオープンし、今では５つのタワー全面にオープンとなった。最近はアメリカ本土からの旅行客が、コロナ前を上回る勢いでハワイにやって来ていて、ワイキキビーチも賑わいを見せている。
現在、アメリカでは国内旅行しかできない状況。リゾートとしてして人気のあったメキシコ、カリブ海などに行けずバケーションとして候補に上がったのがハワイ。春休みから始まり、この夏のバケーションの行き先としてハワイに人気が集まっているようだ。また割引きのハワイ旅行なども出ており、今までハワイに来たことのないアメリカ人もやって来ていると聞く。レンタカー不足の為、遠出せずホテルの中で過ごすアメリカ人も多く、ワイキキビーチや、プールで過ごしているという。またヒルトンホテルから出ているヨットなどのツアーは通常の７５％という人数制限がまだある状態で、その分、プールやワイキキの街に繰り出す人が多いのだろう。
ワイキキのレストランのランチも、前日に電話してもお昼時はすでにいっぱい。少し前から予約をしないとすぐに入れない状況が続いている。アメリカ人が１日３万人超えという日もあり賑わいを取り戻しているワイキキであるが、やはり客室数の多いヒルトンホテルは満室とはいかない模様。日本人の場合はオーシャンビューなどの海が見える部屋から埋まるが、アメリカ人はお金を使うところが違うようで、高額な部屋はなかなか苦戦しているという。日本からのパッケージツアー需要が回復する日を待ち侘びているという。
メインレストランの１つバリもつい先日再開し、全て再オープンになった。ただ朝食のビュッフェスタイルだけはまだ再開していない。夕方からファイヤーショーを見ながらハワイの料理を楽しむルアウもレインボー・タワーとラグーン・タワーの間にある芝生エリアで、土日をのぞいて週５回実施されているほか、スパも時短ではありますが再オープンしている。ワイキキ、アラモアナセンターのルイヴィトンやグッチのお店は列をなして入店するのを待っている状態。明らかに今までとは違う生活スタイルのアメリカ人がハワイにやってきている様子が伺える。ワイキキは以前のような活気を取り戻しているが、あとは日本人とアジア人の観光客がいつ戻ってくるか、という状況。ハワイ州のイゲ知事が、現在の７５％の営業制限を解除し、レストラン、ツアーなども１００％の通常営業に戻る声明をいつ出すかが焦点となっている。
＊ 画像はヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートの許可を得て掲載しています。
