今年後半、Servco Pacific Inc.とToyotaが提携し、スマートフォンで管理する短期レンタカーサービスをホノルルで開始する。
- 登録、レンタル、車両の利用など一連の流れ全てをモバイルアプリを通して行う。
- 現在は車両技術テストを進めており、開始は今年後半の予定。
- 価格はハワイの既存レンタカーサービスとほぼ同額になる見込み。
計画概要
登録、レンタル、車両の解錠、エンジンをかける等の全てがモバイルアプリを通して行う事ができる。今年後半にサービス開始の予定。レンタルに関わる手続きを簡単にし、利用者は人と関わる事なく、登録、予約、レンタルができる。登録とバックグラウンド・チェックはモバイルアプリによって行われ、スマートフォンのブルートゥースを車両につなぐ事で、デジタルキーで発車する事が可能。
開始当初は20台のトヨタプリウスをカカアコの居住ビル周辺に配置する予定だが、カローラ、タコマ、C-HR、RXなどのレクサスもプログラム開始後に追加される予定。
利用は18歳以上限定で、レンタルと返却は同じ場所で行う必要がある。
価格は既存のレンタカーサービスとほぼ同額に設定される見込み。参考までに、ハワイでレンタカーサービスを提供するEnterprise CarShareは1時間$8、1日$70。Zipcarは1時間$8.75〜10.75、1日$72〜86。
サービスの名称はローンチが近づいたら公表される予定。開始時期は車両技術テストの完了時期による。
Servcoはハワイのトヨタの独占販売代理店であり、本プロジェクトのためにテキサス州を拠点とする、Toyotaのグローバル・テクノロジー・ビジネスであるToyota Connectedと提携した。
関係者の声
短期レンタカーは、交通機関の石油消費を抑えるための最も良い方法の1つ。レンタカーは、「日常の買物用の車」だと考えてもらうのが一番いい。ハワイでは多くの人が家と学校の往復には公共交通機関を使えるが、車無しでは買い物や用を済ませたり、ビーチへ行くこともできない。そのために車を買わざるをえない。だが、一度車を購入すると、年間$5,000〜10,000の固定費用が継続的にかかる。短期レンタルを活用することで固定費支払いの必要がなくなる。
:ハワイのコミュニティ組織
プロジェクトがうまくいけば、卸売業者やディーラーがそれぞれの市場でどのようにカー・シェアを展開するか、モデルを示すことができる。ハワイは運送(交通機関)とモビリティをテストする土壌としてとても良い。特にカカアコは渋滞や駐車場所の問題があり、レンタカー・サービスの提供は理にかなっている。
:Servco
コメント
富裕層で感度がいい人達が集うであろうカカアコでの、プリウスを先駆け車両としたサービス開始。現地での快適さもさることながら、HVやPHVの啓蒙という点でもトヨタの強かさが垣間見れますね。ーBubble Age
自転車シェアサービス、鉄道計画、最新のレンタカーシステムと、交通改善への取り組みが素晴らしいですね。でも、それだけ渋滞や環境の問題が深刻なのかな・・・ーユーコ
従来はレンタカーの予約に書類の記入など面倒な手続きが多かったのですが、アラモレンタカーが自動チェックインサービスを始めるなど、自動化が加速している感じがありますね。ーKID