11月 SSATに挑戦!

私立校編入では避けて通る事が出来ないのが、SSAT(Secondary School Admission Test )です。多くの私立校が新入生を受け入れにあたって、SSATスコアの提出を求めます。 SSATは様々なバックグラウンドを持った生徒を平等に見るために使われるテストであり、特定分野の知識や到達度、またはやる気や創造性など個人の性質を見るものでもありません。私立校編入時の大事な指標の一つですが、それ以上のものではない事を理解しましょう。また、一部の学校ではSSATではなく、独自の試験を課している場合があります。まずは学校に確認しましょう。

SSATスコアの提出を求めている学校では、目安のスコアを公表している事があります。志望校を決める目安としたり、目標数値として活用しましょう。ただ、公表されているスコアは足切りの点数ではありません。点数に届いていなくとも、他の資料と総合的に判断して入学が認められる場合もあります。

試験概要

SSATは言語(verbal)、数的理解(quantitative)、読解(reading)と点数にはならない記述問題(writing sample)の4つの分野で構成されます。また、学年によって 下の3つのレベルに分けられます。

  • Elementary Level:現在3・4年生で、4・5年生に編入予定
  • Middle Level:現在5〜7年生で6〜8年生に編入希望
  • Upper Level:現在8〜11年生で、9年生以上に編入希望

Standard SSATが年間8回世界中の会場で実施され、日本でも受験する事ができます。受験料は日本で受験する場合USD247ですが、申し込みの時期によって追加料金が発生し、Elementary Level受験では追加費用がUSD80となっています。

問題・解答用紙は紙媒体で、内容は全て英語です。受験回数に制限はありませんので、複数回受験し、良い結果選んで志望校へ提出する事も可能です。
その他、認定された学校や教育機関が主催するFlex SSATがありますが、MiddleまたはUpper Level対象で、こちらは1年間で1度のみ受験可能です。

形式

言語(verbal)、数的理解(math)、読解(reading)は選択問題です。その他採点の対象とならない記述問題(writing sample)があります。記述問題は点数にはなりませんが、学校が文章力の判断に用います。
Elementary Levelでは休憩を含めて約120分で90問、MiddleとUpper Levelでは約180分で170問となっています。

結果

SSATは集団準拠検査です。基準となる集団は、過去3年間にアメリカとカナダでStandard SSATを初めて受験した生徒のうち、お子さんと同じ学年・性別のグループです。結果は準拠集団と比較したパーセンテージで示されます。もしお子さんの言語分野の結果が80%であれば、過去3年間に言語分野を受験した、お子さんと同じ性別・学年の生徒たちの80%よりも良い結果であったと言えます。

準備

まずはSSAT Candidate Handbookに目を通してみましょう。ルールや日程、出願方法など必要な情報全て記載されています。また、紙媒体の公式ガイド(Official Guide)をUSD54〜85で購入する事が可能です。公式ガイドには2回分の模試と回答、質問タイプ毎の練習問題、心構えなどが書かれています。
更に心強い事に、2016年9月よりOnline Practice Portalが開始されました。Middle LevelとUpper LevelではUSD79.95で、1年間ウェブ上の豊富な教材(3回分の模試、練習問題、学習ツールなど)にアクセスする事ができます。母国語でない言語で受験する事を考えると、事前にアクセスを購入してしっかり用意したいですね。

SSATは外部企業とは提携しておらず、実際のテスト内容は一切外部に提供していません。公式ガイドとオンラインの教材は、実際の試験を作成している団体が提供する唯一の公式な教材ですので、是非上手に活用しましょう。

*料金や所要時間は2017年3月現在の情報です。必ず公式サイトをご確認ください。