5月1日はメイデーということで、世界の至る所で働くことに関してのイベントが開催される。ここハワイではメイデーをレイデーと呼ぶ人も多く、レイのイベント、あるいはそれにまつわるフラ、そしてハワイ諸島の歴史について学ぶ日でもある。毎年レイデーである5月1日にカピオラニ公園で開催されている伝統的な祭典、レイデー・セレブレーション。2024年も5月1日に開催される。会場となるカピオラニ公園のバンドスタンドでは、1836年にカメハメハ三世が結成したホノルル市営楽団「ロイヤル・ハワイアン・バンド」による演奏から始まり、フラやハワイアンミュージックのエンターテイメント、レイデークイーン&プリンセスの任命式、レイ・コンテストなどが行われる。
プナホウスクールでも5月1日に併せてレイデーイベントを行っている。レイをつけて、フラを踊るのだが、そのイベントのために直近2ヶ月ほどはそのフラダンスの練習に時間を割く。高校生の最後のイベントとして12年生の5月に参加した時は3、4曲を踊る。レイ、フラダンスはここハワイでは日常の生活に入り込んでいる。ハワイカイ地区の公立小学校では、小劇場のようなイベントが行われる。ホノルルがオアフ、カウアイ、マウイなどの8つの島でできていること、その生い立ちのような歴史をフラと歌などで紹介していく。幼少期からハワイの歴史について学ばせようと年1回のイベントは欠かせない。
マウイ島の近くにあるカホオラヴェという島のことを知らない人も多いかと思う。昔はハワイの人が住んでいたものの、その後戦争に巻き込まれ、模擬核実験などをアメリカ軍が行なっていることから、放射線の影響により今は人が住めないような状況になっていることなども教えていく。驚くことにこの事実は、本土に住むアメリカ人は知っている人が少ないようだ。ハワイでは年々、ハワイアンの歴史や言語、そして文化などを小さいうちから教育の一環に入り込んでいるを感じることができる。