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ハワイの保護者ボランティア参加について

ハワイの公立小学校での親のボランテイアの機会というものは実に多い。
毎日あるいは週2、3回朝の時間にボランティアをするコピースタッフ。課題や授業で使う材料のコピーを取る仕事だ。他には私はキンダーガーデンの学生にフォニックスを教えるボランティアを毎日した。朝の15分から20分くらい、個別で生徒にフォニックスを教えるというもの。先生は通常の授業を進めているが、生徒を一人一人呼んで、フォニックスの発音の仕方を教えるというものだ。特に資格も必要なく、親ができる範囲で教えるというもの。このように定期的に行うボランティアが一番時間を使うことになる。

次に時間を費やすのが、体育の一環で近くのプールまで一緒に行くシャペロンというもの。これは引率という類になるかと思うが、先生一人で二十五人ほどの生徒を連れて行くのはなかなか大変なもの。着替えなど時間内に終わるように、引率した親が助けるというもの。これは1学期で週2、3回くらい2ヶ月くらい行うものだ。引率して行くとき、一列になって生徒が歩いて行く中で、社会性だったり今こんなことが話題になっているのかと垣間見れるので、私としては、特にアメリカでの義務教育の機会がなかったので、興味深く、また自分の子供がどの子供と仲が良いのか、どんな風に遊んでいるのかみることができるのも嬉しい。このシャペロンは、遠足や課外活動で外に出る時も学校から募集される。

最後は1回限りでさまざまなボランティアがある。例えばクリスマスだったり、メイデーなどアメリカの行事の前にはそれにあった工作やダンスなどの練習が行われる。そんな授業をスムーズに進めるために必要なものを用意して持ち寄ったりすることもある。持ち寄るといえば、学期末になると必ず、ポットラックと言って、各家族がご飯や食べ物を持ち寄りみんなでそれを食べることもある。

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ハワイは多くの家庭がとも働きであり、自分がシャペロンあるいはボランティアとして参加することが難しい場合は、ポットラックなどの食べ物を持ち込む役をしたりしている。日本のPTAにも2年半ほど参加していたこともあるが、日本と違ってやれる人が何役もこなすという具合で、それに対してたくさんやっている人が、全然参加しない親に対して何か物申すということは一切ない。やれる人がやるという形。日本にはPTAというみんなが参加というものがあるが、ハワイではそのようなものはない。私が参加した東京の区立の小学校では、みんな平等に一人一役しましょうという形であったけれど、ハワイはやれる人がやるというスタンスで皆がそれぞれ自分の役を行なっていたという感じで、その活動や意味もずいぶん違う。