Four Seasons O’ahu, Christie Pham Photography
コロナによるパンデミックとなり、大きく影響を受けたと言われるウェディング業界。2000年にウェディングプラニングの会社を立ち上げた社長のモナ・ヒラタソンさんにこの2年について話をお聞きした。彼女が経営するウェデイングプランニング「Neu events」では、2020年3月にハワイ州がコロナによる最初のブロックアウトを宣言し、それから51週間、全ての挙式はキャンセルもしくは延期という状態になってしまったという。このウエディング業界を含めて彼女の周囲の人たちも、アメリカ本土へ移っていった人、或はキャリアを変更せざるを得なかったという人も見てきたという。ただ、州政府からの給付金や、ゼロ利子で長期に渡って貸付を受けられるなど、多くの会社はなんとか凌いできたと話す。
Kahala Hotel and Resort, Red Ring Studio
アメリカでは通常感謝祭から2月のバレンタインデーあたりまでが、婚約ラッシュとなる。感謝祭からクリスマスでは多くのイベントが家族で集まる時期でもあり、そのあたりにプロポーズをする人が多くなるということだ。その後結婚へ向けて話が進むのですが、22年の今年から来年に向けて、以来の数が増えてきていて、今はすごく忙しくなっている状態だという。
Four Seasons O’ahu, Joseph Esser Photography
2021年はコロナ禍2年目ということになり、政府の方でも感染者数に合わせて人数制限がずいぶん変化した。例えば、去年の9月には室内では10名、屋外では25名、その後10月20日には、ワクチン接種をしていれば150名まで認めるという形に緩和、昨年12月に入り、通常の100%まで受け入れが許可されたという。ただ、プランを立てるにあたり、一番苦労した点は、その受け入れ人数だとモナさんは続ける。例えば招待客も50名から25名、そして10名と月によって変わるため、「新婦新郎たちは、直前に変わってもいいように、その都度招待客リストを事前に作成するような準備もしたり、、生花は事前に注文してしまっていて、急に制限が厳しくなった時は、一つのテーブルにいつもより多めに生花を飾ったりとしながら調整していきましたね」とコロナ禍の苦労を語る。1回のウェディング、アメリカの場合は平均5、6時間と長い。招待客も屋外でウェディングをあげる際は、ソーシャルディスタンスなどの制限はないが、今でも食事以外はマスクを着用して臨むことが挙げられる。
Four Seasons O’ahu, Joseph Esser Photography
2021年の人気の場所は、オアフ島西部にある<コオリナのラニクホヌア、フォーシーズンズリゾート、ノースショアのタートルベイ、ロウルパームファームリトリート、そしてカハラホテルなどである。現在Neu eventsでは、アメリカ本土からウェディングが3分の2、ロコが3分の1で、まだまだアメリカ本土の人にとって、このハワイは、人気のウェディング場所であると言えるようだ。
Turtle Bay Resort, Absolutely Loved
日本からのウェディングは問い合わせが全然なく、もちろん飛行機の便数も少なく、帰国後の自粛期間が長いのも、問い合わせがこない理由の1つでしょうね」とモナ氏。コロナ渦中の2020年の6月、彼女自身も交際していた彼と結婚した。パイロット的に招待客を限定し、それと合わせて、ズームでの招待客とハイブリッドで実施した。しかし残念ながら、その後このハイブリッド式の問い合わせはなく、皆が延期する形であったとモナさん。挙式はやはり感情の部分が多く、延期してでも実際に会って行いたいというのが本音のところだ。ただ、コロナ禍を経験して良かった点は、ベンダーの人たちとのミーティングが対面ではなく、ズームなどを使うことが多くなったこと、これにより、時間を効率的に使えるようになったという。