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21年のコロナ禍のハワイを語る  リッツカールトンホテル

20年から始まったコロナ感染症。2年以上も続く中、観光業を中心に栄えているホノルルは大打撃を被っている。そんな中、22年当初に去年の様子についてリッツカールトンホテルのアジアセールス部長ジョン・ウシジマさんに話を聞いた。「ここはラグジュアリー層なので、稼働率という形で数字を出しているわけではありません。ただ全体的に売り上げの目標はクリアしています。コロナ禍の状況でありながら結果的にはよかったと思っています」とウシジマさん。その理由の1つに21年はアメリカ本土からの観光客が増えていたことをあげた。「今まで宿泊客全体の60%を占めていた日本人が、去年はその90%がアメリカ人に変わりました。特別なプロモーションもしていたわけではありません。ただ富裕層の人たちが、コロナ禍で海外に行けなかった中、アメリカの国内であるハワイをそのデスティネーションとして選んでやってきていたという感じです」と続けた。

アメリカ人は2回接種していれば、隔離なしでそのままハワイに到着してから行動ができる。「リッツカールトンではこのコロナ禍、プロモーションをしていたわけではありません。特に値段を下げるわけではなかったです」とはウシジマさんの弁。アメリカの旅行客は最低1週間は滞在するということ、また事前にハワイに到着してからの計画を立ててこられる人が少ないのが、日本人と違うところだと続けた。21年のコロナ禍でも日本人は富裕層、リモートで仕事をする方などは飛行機が飛んでいる日は必ず数組はチェックインしていたともいう。
21年中から始まった「マラマハワイ」の一環として様々な活動を提供している。例えばハワイのビーチを綺麗にしたり、オアフ島の北部にあるガンストックランチでコアの木を植えたりと。コアの木はハワイの木であり、家具にしたり使いようが多いため、そのオリジナルの木をもっと増やしたいということで始まったもの。「マラマハワイパッケージ」として20%宿泊料金を安くし、5泊目を無料にし、コアの木を植える体験を行うもの。他にもクアロアランチと専属でプログラムを開発。クアロアランチの中にある池や農場で採れた野菜や魚介類を使ってシェフが料理を作ってくれるというもの。”ハワイ”らしさを全面に出したプログラムだ。
リッツカールトンホテルの東京や大阪での料理やグッズなどのハワイフェアに関しては、常に考えているけれど、実際には行っていない。やはりお客様がハワイにやってきて、ハワイでの体験してもらいたいという。コロナ禍、クリスマスの時期にここハワイからヴァーチャルホリデーコンサートをFacebook上で行い好評だった。アメリカよりも日本からの人の方が高いエンゲージ率であったことから、日本人はいずれハワイにやってきたいと思っている人が多いことは実感しているとウシジマさん。通常は日に20便が飛び、1年で180万人くらいきていたのに、21年は日本人は3万人くらいしかハワイに来れなかった。今またオミクロン株により感染者が上昇しているハワイ、そして日本であるが、早く収束し、日本人が戻ってきてほしいとウシジマさんは熱望していた。

          ホテルの公式サイトはこちら→ The Ritz-carlton Hotel Residences Waikiki Beach