EDUCATION LIFE

今年は様変わりのプナホウカーニバル

幾度となくお伝えてしているが、ハワイには遊園地がない。その代わりに移動遊園地と言って、ある一定期間、乗り物が設置される。その一番人気といっても過言でないのが、プナホウカーニバル。今でこそ公立の学校も少しの乗り物を、ハワイのEKフェルナンデスという会社から遊具を借りて校庭に設置するところもあるが、ホノルルの中心地というロケーション、そして乗り物の数の多さから、ダントツの人気を集めるのが、このプナホウカーニバルだ。コロナ感染により昨年からことごとくキャンセルが続くイベント。1年近く経つというのに、この2月のプナホウカーニバルも中止となってしまった。

ただ外でのイベントは中止になったが、実行委員会である11年生が様々な方法でプナホウカーニバルを実施させたいと動いている。プナホウカーニバルは、毎年第1金曜と土曜に決まっている。いつもは1ヶ月近く前から校庭は、遊園地設定のため使えなくなる。お迎えの車の送迎もいつもの道はなくなり、少し遠回りに移動することになる。今年はそんなこともなく、送迎は楽であるが、ちょっと寂しさも感じる。

今年プナホウの11年生たちはオンラインで寄付を募っている。このコロナ感染によりさらに多くの学生が奨学金をもらっている状態。現在金額の差はあるものの学生の26%がなんらかの奨学金を受け取っていると発表。プナホウカーニバルが終了する前に目標の22万ドルを集めたいと寄付を呼びかけている。数日前でその半額が集まったようだ。通常は9年生から11年生は、シフトを組んでカーニバルに出店するブースのボランティアワークをしたり、自分たちのアート作品を出品して寄付、また12年生はスクール最後の年として「バラエティショー」なる舞台披露をするなど、様々なアウトワークがあったものの今年は、それらをオンラインにしたりと新たな方法を模索している。

毎年多くの地元の人も楽しみにしているプナホウカーニバル。プナホウスクールの学生によって揚げられたマラサダやポルトギースープを楽しみに買うローカルたち。今年は、その場で作りたてのものを食べるのは、我慢の年になる。オンラインで注文して特別に設置されたブースで冷凍した食べ物をピックアップする場所がポツポツとあるだけ。また12年生は学年最後ととなり、働くシフトから解放され、女子学生ハクレイを頭につけて楽しむ姿が今年はなくちょっと可哀想な感じもする。早くコロナが収束して欲しい。