ハワイ州のDepartment of Transportation(以下:DOT)が実施した研究調査によると、ハワイ州によるフェリーサービス運営は、経済的にも商業的にも実現は難しい事が判明した。
- 州営のフェリーシステム導入を検討するも、経済的・商業的な壁が大きい事が判明。
- 解決策として民間企業との提携も検討中。
詳細
ハワイでは、民間業者のHawaii Superferryが2009年、環境保護を訴える抗議者の主張を元に営業停止命令が出され、廃業した経緯があり、ハワイ州は州営システムの導入に関して慎重に研究を進めている。
研究はハワイの過去のフェリーシステムとアメリカ国内で成功しているシステム、1400人以上のハワイ居住者を対象としたアンケートに基づいて行われた。法令により、DOTは成功しているフェリーシステムや州法のコンプライアンス、費用と船のモデル、フェリーがもたらすハワイ州の道路渋滞への影響、外来種への影響など様々なテーマについて研究を行うことが要求されていた。
研究によると、最もあり得るフェリー航路にかかる費用は売り上げを上回り、州の助成金が必要。世論の約77%は、フェリーシステムは州の基金によって援助されるべきだと考えている。しかしながら、運営のコストとは別に、港の整備や駐車場の設置などインフラ建設でのコストもかかる。更に、港のスペースも不足している。
報告書は、州が運営するフェリーシステムは経済面・商業面から現実的ではないとしているが、DOTは民間と州が提携すれば可能かもしれないと提案している。ハワイ州は今後も研究を進める予定。
(ホノルル・スター・アドバタイザーより引用)
コメント
確かに高速フェリーがインターアイランドで就航すれば気軽にオアフ以外に行けて便利ですね。
ただ港湾整備費用や維持費はかなりのものになるはずですので、なかなか難しいかもしれませんね。
民間とのPFIを模索するのが唯一の可能性な気がします。ギリシャなどは中国に港湾利権を売り渡ししてますからね。ーBubble Age
州営のフェリーで安く島間を移動できるようになったら、観光客にも嬉しいですよね。ーユーコ