ハワイ有数の進学校、Punahou School(プナホウ・スクール)。幼稚園から高等学校までの一貫教育を行う、全米最大規模の学校である。充実した教育プログラムが以前から高く評価されていたが、近年ではオバマ前大統領の母校として知る人も多い学校となった。
そのPunahou Schoolの名物行事が毎年2月の第1金曜、土曜に開催されるPunahou Carnival(プナホウ・カーニバル)だ。Punahou Carnivalでは移動式遊園地の乗り物と食べ物のブース、バザーやゲーム、アート・ギャラリーやライブなど、通常の学園祭の規模と想定を超えるエンターテイメントを提供する。今年も例年通り2月3日、4日に無事開催され、多くの来場者で賑わい、約$450,000の売り上げを記録した。
ハワイには遊園地がない??
ハワイには常設の遊園地がなく、アトラクションや遊園地の雰囲気を楽しむ機会は移動式遊園地が開催される期間に限られる。 そんなオアフの人々が楽しみにしているのがこのカーニバルだ 。地元紙では特集やガイドが掲載されるなど盛り上がりを見せ、当日はPunahou Schoolに通う学生と保護者だけでなく、全島から一般客が訪れる。
歴史ある行事
Punahou Carnivalは1932年にyearbook(全校生のために毎年発行される学校のアルバム)の資金調達のために始まり、今年で85周年を迎える。現在Punahou Carnivalの利益は同校が提供するFinancial Aidの資金となっており、カーニバルそのものが地域の人々や歴代のPunahou Schoolの卒業生を結びつけるかけがえのない場となっている。
多くの人に支えられて
Punahou Carnivalは在校生、その家族、卒業生を中心に多くの人々の協力で成り立つ。カーニバル主催の主力は同校の11年生だ。11年生は全員が何らかの役割を果たす事が求められ、企画から当日の出展まで幅広く尽力する。保護者のボランティアは強制ではないものの、実際に学校に子どもを通わせる保護者は「半分義務のようなもの」という。家庭や地域を巻き込んでの大行事である事が伺える。
当日は家族連れも多く、子ども達は移動式遊園地の乗り物に歓声をあげ、賞品をかけたゲームに興じる。食べ物のブースは、それだけを目当てに来場する人もいるほどの人気だ。1番の人気は何と言ってもマラサダ。1957年に学校のカフェテリアのマネージャーが考案したレシピから始まったと聞く。1時間以上の行列となる事も珍しくない。テリヤキ・ハンバーガーやポルトガル風スープも例年人気があり、30分以上並ぶ覚悟が必要だ。
PUNAHOU SCHOOL
住所 | 1601 PUNAHOU STREET HONOLULU, HI 96822-3336 |
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電話 | 808-944-5711 |
ホームページ | PUNAHOU SCHOOL |
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