EDUCATION

IBプログラムでハワイから世界へ

ハワイで公立学校の人気が高いエリア、アイナハイナとハワイカイ。カハラ高級住宅地からハナウマ・ベイ近辺までのエリアだ。ハワイの地元紙ホノルルマガジンが、学力や州の教育省の評価などを総合した公立学校のランキングを毎年発表しているが、ハワイカイ、アイナハイナ・エリアの学校は常にその上位に名を連ねる。

IBプログラム認定校

その中の1つ、ニウ・バレー中学校は2006年よりIBプログラムを導入。カイザー高校が2010年に認定され、それに追随する形でハワイカイのハハイオネ小学校が同プログラムを導入し、2012年にハワイカイの小学校では初めてのIBプログラム認定校となった。その後ハワイカイのカミロイキ小学校、アイナハイナのアイナハイナ小学校が相次いで認可を受け、現在この地域では小学校から高校まで一貫してIBプログラムを受ける事ができる。

IBプログラムとは

そもそもIBとは国際バカロレア(International Baccalaureate)の略であり、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムである。文化の多様性を理解・尊重し、より良い世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としており、IBプログラム修了時に国際的に通用する国際バカロレアを与える 。IBプログラムは国際バカロレアの理念を実現するための教育プログラムだ。

プログラムの主眼は国際的な視野を持った人材を育成する事であるが、高校までの教育を複数国で受けるケースが増え、母国の大学だけが進学の選択肢ではなくなった現代、様々な国の大学入試制度に対応するIBプログラムは理にかなった制度だと言える。

高校でのIBプログラムはDPプログラム(Diploma Programme)と呼ばれ、修了した生徒は最終試験にて所定の成績を収めることで、国際的に認められる大学入学資格、国際バカロレア資格が授与される。国際バカロレア資格を取得することで大学で特定の科目履修を免除される事があるため、大学の授業料の高さに悩まされる家庭にとって、財政的な負担を減らす事ができると人気を集めている。

ハハイオネ小学校

校長のシャノン・グー先生

そういった事情も影響して、前述のハハイオネ小学校では数年前は1学年3クラスずつだった高学年が4-5クラスずつになるなど、年々生徒が増えている。

IBプログラム・コーディネーターの
ロス・イノウエ先生

ハハイオネ小学校では、IBプログラムの一環として中国語の履修が必須となっている。また、英語や算数、社会、理科などの教科学習を通して、国際教育おいて不可欠な「人間の共通性」に基づいた教科横断的なテーマに取り組む。

教師にも国際的な交流があり、東京のKインターナショナルスクールに視察に行ったり、日本の小学館のスタッフがハハイオネのIBプログラムを見学に来たりと忙しい。世界の他地域の例にもれず、ハワイでもインターナショナルな考え方は必須となりつつある。

 

Haha`ione Elementary

住所595 PEPEEKEO STREET, HONOLULU, HI 96825
電話808-397-5822
ホームページHaha`ione Elementary

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