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コロナ禍、タイムシェアの買い手増加

コロナ禍の中、ハワイにやってくる観光客もいなくなり、失業者も増えているホノルル。ただタイムシェアの売れ行きは順調なようで、くじら倶楽部の中山さんに取材をさせて頂いた。くじら倶楽部とは1998年にできたタイムシェアのリセールを専門にしている会社(https://www.kujiraclub.com/)。ヒルトン、マリオット、ディズニーなどリセールを手がけている。「最近コロナ禍において、1つだけでなく、複数あるいは5つ、6つとまとめ買いをする人もいるようだ。くじら倶楽部創業から22年。定年直後に購入した人も今や高齢になり売りに出したい人が出てきているということもある。3つのパターンがあり、少しでも高く売って利益を得たい、相場で売れれば良い、3つ目が早く売ってしまいたいの3つである。このコロナが始まり早く売ってしまいたいという人が増えてきて値段が下がっている傾向にあると中山さん。

「例えばリゾート会社から1ベッドルームを4万5千ドルで購入、それをリセールする場合1万5千ドルが通常であるところ、コロナになり1万ドルを切る物件も多い」。過去20年、ハワイのタイムシェア相場が上下してきた中で、最安値と言えるほど買い手市場の今という判断で複数物件買う人も多い。また投資家や企業の福利厚生や接待用としてバルク買いをしてくる人も多いという。今まで個人的にも興味があったが、金額的にはちょっと高いと感じていた人たちが、いまは車を買う感覚で手にはいる金額になったため、毎週のオンラインセミナーやユーチューブを見て、ハワイに渡航しないで購入する形が増えているという。

まだパッケージ旅行はできないハワイであるが、11月6日から、PCR検査で陰性が証明されればハワイでの自主隔離も免除されることになった。アメリカだけでなく、日本もリモートワークが進む中、日本の地方だけでなく、ハワイの海を見ながら仕事をしたいという夢もかなり金額的に可能な範囲内になってきている。例えばタイムシェアを購入した後、1LDKなら年の管理費が1700ドル、2LDKなら2200ドル、1泊3万円くらいで自炊、洗濯もでき、リビングルームと寝室が別の生活がハワイでできる。

「ポストコロナを見据えても、今後このような生活をしたいとする人が増える」と考えているという。「興味のあるのは若い人や、またネット検索で情報をどれだけ入手できるかでお金の使い方、生活の仕方が随分違ってくると考える人たち」と中山さん。自分で事業を起こしている人だけでなく、サラリーマンもこのような生活をする人が増えてくると言うことのようだ。

* 写真はアヒ・ポキさんの許可を経て掲載しています。