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超高級コンド「Waiea」を巡って 開発業者と請負業者が法廷に

超高級コンドミニアムタワー「Waiea(ワイエア)」の総合請負業者のNordic PCL Constructionは金曜、州の巡回裁判所に当該物件18ユニットの職工留置権を申請した。

  • 11月に開発業者が請負業者に対して起こした訴訟に応える形で、請負業者が訴訟を起こした。
  • Ward Village内「Waiea」の18ユニットについて、建設請負業者が担保権を申請。

概要

今年11月21日、Waieaの開発業者Howard Hughes Corporationは、建設会社が標準以下の仕事をし、完成の締め切りに間に合わず、予算をオーバーしたとして、総合請負業者Nordicに対して訴訟を起こした。更に、昨年12月にオープンしたWaieaは不備があるため、請負業者の仕事はまだ終わっていないと話す。Howard Hughes Corporationによると損害は$7500万を超えるとのこと。

一方これに応える形で今回、NordicはWaieaの担保権を申請した。Nordicは申し立ての中で、完成の遅れとコスト超過は開発業者に非があるとしている。Howard Hughesはタワーデザインの完成に手間取り、市の建築許可取得も遅れ、常置の電力を現場に供給せず、特別な材料を遅れて供給し、幾つものデザイン変更を行うなど、Nordicにはコントロールできない様々な要因によって、予定されていた日程は実行不可能だったとしている。
更に支払いに関して、Howard Hughes Corporationが正当な理由もなく完成締め切りの延長を拒否し、5月にNodicの仕事を批判し、不足分の支払いを拒んだと主張している。NordicはWaieaの仕事で$2億8400万を受け取ったが、さらに$3970万の支払いがあるべきだとしている。

申請の対象となっているユニット

Nordicの抵当権申請は、請負業者がWaieaの18の物件の担保権を持つという内容。15は買手がついておらず、1つは開発業者が購入、2つは他の企業が今年それぞれ$500万で購入した。売却されたユニットの1つは日本のWhite Dream Inc.が、もう一つは中国のBohai and Zhicheng Gaoによって所有されている。買手がついていないユニットのうち8つはペントハウスで、タワー内で最も高価な2部屋を含む。

Howard Hughes CorporationはWaieaの建設紛争は、現行または将来のWard Villageの作業には何も影響がないと話しているが、渦中の物件については販売が難航しそうだ。

コメント

カカアコの超高級コンドミニアム群、相次ぐ訴訟や火事騒ぎなど、このところキナ臭いニュースが続きますね。開発業者が少し急ぎ過ぎたのと、ローカルの請負業者に本土流を押し付け過ぎたのかもしれませんね。これからこう言ったトラブルが頻発するのが怖いですね。結局一番割を食うのは購入者になってしまうので・・・ ーBubble Age

既に購入した人に影響がないといいですね。ーユーコ

先日の『轟音』ニュースしかり、コンドの建設ラッシュのオワフ島では今後もこのような訴訟はたくさん起こりそうですね。 ーKID

BIHI
BIHI
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