EDUCATION

まるで映画!ハワイのプロム事情

アメリカに暮らして14年。アメリカの大学に留学した経験も持つが、アメリカの義務教育、つまり小学校から高校生活の経験は皆無。ハワイで自分の子供を通して学んできた。その中の一つ、プロムはまさしくテレビドラマの中でしか知らない世界。

プロムとはアメリカの高校生活最後を飾る、フォーマルなダンスパーティー。シニア、つまり高校3年生たちは、クリスマスを過ぎて年が明けるとこの話題で持ちきりになる。男性が女性を誘う事が一般的であるが、誘い方は様々。バラやチューリップの花束と一緒に誘うだけではなく、例えばチャイニーズ系の女性にはフォーチュンクッキーの中に誘いのメッセージを入れ、それを女性に開けてもらうなど、それぞれが工夫を凝らす。

無事カップルが成立すると、当日の服の色を確認しあう。女性のドレスが青なら、男性は服のどこかに青を使い、2人で準備を整える。また、狭いハワイでドレスを買って同じにならないよう、情報交換をしながら、プロムの当日まで浮き足立った日々が続く。

プナホウスクールでは、ワイキキ・シェラトンホテルの宴会場を貸し切ってプロムを開催する。夕方の開始に合わせて、ホテルのロビーに続々と子供達が集まってくる。中には数組のカップルでリムジンを貸し切って、華やかに登場する生徒たちも。女の子はドレス、そして男の子はタキシードかスーツ姿。カップルの場合は、マイレーレイと呼ばれる、長いレイを首にかける。みんなこの日のためにいつもより少し大人になった姿に嬉しそう。

私はホテルのロビーで休憩しながらその姿を見ているだけでも、アメリカの映画の1シーンのようだと思ってしまう。 ティーンが着飾っている姿に、思わず振り返る日本人観光客も多い。

会は夕方6時半ごろからスタート。写真撮影のあと会場へ向かい 、スローダンスなどを交えながら11時ごろまで続く。解散後は自宅へ帰る生徒も多いが 、友人同士でホテルの部屋を貸し切って一晩ガールズトークをするなど、卒業前の大きな行事を思いっきり楽しむ生徒もいる。
公立、私立ともに開催するプロムで、4月のワイキキのホテルは賑わいを見せる。

BIHI
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