カマラニ・アカデミーは州が閉鎖を決めるずっと前から苦境にあった

ハワイには私立学校とは別にチャータースクールというものがある。通常の公立との違いは、公立校よりも規模が小さめな学校が多く、プログラム自体もハワイ州立の公立校のような「コモン・コア」ではなく、それぞれ個性のある独自の教育を行っているのが特徴。ハワイ州では、チャータースクール数校が、学習環境と学業成果を高く評価され、注目を集めている。しかし、ホノルルシビルビートが発表したのがチャータースクールの閉校であった。州がカマラニ・アカデミーの閉鎖を決定した背景には、決算書の紛失、未入金の小切手、教育上何のメリットもないファーストクラスの航空券に費やされた学費、そして生徒数の減少である。

カマラニ・アカデミーの閉鎖は、州がチャータースクールの財政を監督する方法における長年の課題と、多くのチャータースクールが苦境に立たされている施設支援における大きなギャップを浮き彫りにしている。
事態は機能不全に陥り、同校の運営委員会の委員長は今年初め、同校の財政と家賃や教師への継続的な支払い能力を懸念し、閉校に賛成票を投じた。チャータースクールは、伝統的な公立学校よりもカリキュラムや財政に柔軟性があり、生徒の学習ニーズや情熱によりよく適応できるという考え方がある。2018年まで州チャーター委員会の委員を務めていたキャサリン・ペイン氏は、「チャーター・スクールは、学校の指導者を細かく管理したり、多くの管理業務を負わせたりすることなく、責任を持って州の資金を使用しなければならないという長年の課題に直面している。

監督不行き届きか、行き過ぎか？
カマラニ・アカデミーは、1994年にハワイのチャータースクール運動が始まって以来、州によって閉鎖された3校目のチャータースクールとなる。同委員会は、2015年にカリヒの幼稚園から高校までの学校であるハーラウ・ロカヒ、2018年にビッグアイランドのカウ・ラーニング・アカデミーの閉鎖を命じた。
何が問題だったのか？
理事会の議事録によると、カマラニ・アカデミーはワヒアワーにある古いカトリック学校の校舎をホノルル教区から月1万3000ドルで借りている。

この施設は、2017年にチャータースクールが入居するまでに、200万ドル以上の修繕が必要だった。チャータースクールは借金をすることができないため、財団はチャータースクールの施設拡張や開発を支援する本土の非営利団体ビルディング・ホープと18年間のローンを組んだ。2036年まで続くこのローンを完済するために、財団はカマラニ・アカデミーから毎月16,100ドル強の支払いを要求している。また、カマラニ・アカデミーの運営委員会の月例会議の議事録によれば、学校は財団に不特定の管理費として1,000ドルを支払わなければならない。学校の指導者たちは、なぜ家賃がこんなに高いのか、何度も質問したが回答はなかったという。

この記事は左記サイトより抜粋→ カラマニ・アカデミー閉鎖