「ハワイには美味しいものがない!」と言われた時代があった。
ハワイに長く暮らしている私も、日本人観光客の方たちから「ハワイで本当に美味しいレストランってあるんですか?」という質問をよくされたものだ。けれど、ここ10年ほどでその時代は完全に終わった感がある。ハワイの外食産業の成長がめざましい。シェフたちの質は高く素材は厳選され、今ハワイで食べる料理は「美味しい」。雑誌やテレビでも「ハワイのグルメ」が何度も特集されるようにもなった。
日本の人気店がハワイ進出!
そんな外食産業新時代ともいえる今、満を持してハワイ進出を果たしたばかりの企業がある。株式会社Big Bellyだ。DFSの真向かいのルワーズストリート、まさにワイキキのど真ん中に「AGALICO (アガリコ・ワイキキ・オリエンタルビストロ)」をオープンさせた。
ハワイでは珍しく、深夜2時までの営業。場所がら、観光客ばかりが集まる店かと思いきや、何と客の半分以上はローカルの人たちだとか。しかも、ロコ達の中でもリピーターが後をたたない。オープンしてすぐに、ここまで地元の人たちに受け入れられたのは、いくつかの理由がある。
AGALICOといえばこれ!!
まずは、とにかく話題になっているシグニチャ―メニューの「レインボー・シェイブドアイスフォー」をご紹介したい。大皿にドン、と盛り付けられたフォーの中央には、ハワイの虹をイメージしたシェイブアイスが!
麺の上には野菜や肉がたっぷり。シェイブアイスを崩しながら、具を混ぜ込んで食べる。冷んやりした麺に独特のタレがからまる。ハワイの暑さの中でも、少々食欲がない時でも、不思議なほどさらりと入り、「また食べたい!」と思わせてくれる。リピーター率が高いことを納得させてくれる一皿でもある。また、このフォトジェニックな一品、SNSへのアップ率もNO1だそうだ。
ランチの一番人気はこちら!
「テラスハウス・ハワイ」でも紹介され、出演者たちも大好きだという「ガッパオ炒めご飯」。ランチでも一番人気のメニュー。
本場タイの「ガッパオ」よりコクがあって美味しいと思うのは、私だけではないはずだ。アジアの屋台のように、テーブルに置かれているスパイスをお好みで。さらに味わいが増す。色々な種類のチリがあるので、辛いもの好きにもたまらない。
AGALICOの仕掛け人
こんな驚きの美味しさを仕掛けているのが、「アガリコ」だけでも日本全国に18店舗、その他軒並み人気店となっている飲食店グループの代表取締役、大林芳彰氏。厨房仕事からの叩き上げ、努力で実力を伸ばしてきた現場出身の経営者だ。アガリコではタイやアジアの料理を味わえるが、大林氏は実際にタイで暮らして本場のタイ料理を学んだ経験から、数々のメニューが生まれている。
そんな大林氏が信頼し、ハワイ店を任せているのが店長のコウジさん。人気のTV番組「テラスハウス・ハワイ」でも「アガリコ・ハワイ店」が取材を受け話題になったが、その後も出演者やスタッフたちがプライベートでも足を運ぶのは、コウジさんのハートフルなおもてなし力も大きい。
居心地抜群のインテリア
お店のシンボルのようになっているキッチュでお洒落なランプシェードは、空きボトルを使い、エコを取り入れたもの。このランプの下で、アガリコのお料理を食べていると、タイなのかバリなのか・・どこかのビーチバーにでもいるような感覚に陥る。営業時間が夜中の2時まで・・ということもあり、つい「滞在時間」が長くなってしまう。
「ハワイで食べるご飯は美味しい!」と自信を持って言わせてくれる新レストラン。「つい来てしまうのよね・・。」そんなことを言いながら、足しげく通うリピーターになることを覚悟で、ぜひ一度訪れてみてほしい。