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ハワイの電車「スカイライン」がいよいよ始動!

Photo by Ahi Poki

もう何度となく計画が頓挫しかけたり、当初の予算より大幅に増えてしまってCEOが引責辞任をするなど、ハワイのニュースでは何度もこのハワイ初の電車、Sky Lineの報道がされていた。オアフ島の東に住む人間にとっては、西のカポレイからホノルル空港、そしてアラモアナなど結ぶ路線には興味はなかったが、それでも長い年げつをかけて建設などをしていたのは目にしたので、筆者としては、やっと一部開通かという気持ちになった。

Photo by Ahi Poki

6月30日に西のカポレイからアロハスタジアムまで第1区間が開通し、7月4日までは無料というニュースが流れ、多くの人たちが試乗したようである。実際に乗ってみると、日本の地下鉄や電車よりもう少し振動があるように感じた。そのせいか数人の友人が言っていたのは、子供や乗っている人たちの声がやたら大きかったということ。確かに東京ではみんなをスマホを見たり、寝たりして静かにしている人がほとんどで多少夜の電車で酔っ払った人たちの声がうるさい程度だろう。

Photo by Ahi Poki

また、市バスのThe Bus同様に自転車を乗せることもできるが、専用ラックは1台のみで、それ以外は乗車スペースに自分で持って乗ることもできるようである。車両にはHITACHIと書かれているが日本製ではなく、一番最初にイタリアの会社が落札して、そのイタリアの会社を2年前にたまたまHITACHIが買収して、HITACIHの子会社となった為、車両には「HITACHI」の文字が入っているということ。

Photo by Ahi Poki

駅名は全てハワイ語。第1区間は西カポレイからアロハスタジアムまで9駅を繋ぐ。足掛け5年かけてやっと一部分を開通させ、その名称をスカイラインと決定した。市当局では今年末までの乗客者数を8,000〜1万人と見込んでおり、空港までの運行が開始される2年後には、1日の利用者が約2万5千人に達すると予測している。ただ友人が乗った無料最終日が1日18000人乗車。その翌日から有料、値段はThe Busと同様の1回3ドル。有料になってから1日1200人。1時間で平均88人ということで、早くも大赤字と報道されている。2025年には空港の近くカリヒトランジットセンターまで開通するということで、それまで存続できるかどうか。

Photo by Ahi Poki

そもそもアメリカは高速道路が無料。ハワイでも多くの人が結局車で移動する人が多い。バスを使う人がこれからこのスカイラインに変わるかどうか、車通勤だった人がこの電車を使ってくれるかどうかはもう少し様子を見てみないとなんとも言えない。日本人観光客にとっても現在の路線では利用機会があまりない。予定では2031年に空港に乗り入れ、アラモアナ辺りまで延伸される予定で、そうなると利便性を感じ、乗車機会が増えるのかもしれない。