ワイキキから少し離れた立地にあるカハラホテル。その静けさの中に建つホテルは日本人からも人気が高い。昨年から始まったコロナ。ここカハラホテルも3月24日から4月30日まで一斉休館となったもののすぐに再開、この1年半の様子をPRマネジャーの佐々木和歌子さんに伺った。昨年の5月から部分的に再開を始めたものの、アメリカ本土やインターナショナルの人がまずやってこれない状況。その中で、カハラホテルが打ち出したのが、地元の人に向けたキャンペーン。まず6月にやってくる父の日に向け1室目をすでに地元に人向けのカマイナレートをだし、さらに2室目を予約される場合はそのカマイナレートの50%という価格を出した。地域に根付いているホテルということで定評もあったので、これは好評でした」と佐々木さん。その後、医療従事者の人に向けて出した「ヒーローレイト」も発表。
またコロナ禍でお客さんが限りのある中で努めたのが衛生管理に力を入れたこと。ホテル内での徹底した清掃・消毒による感染症予防対策において、国際的な衛生基準に達していることを認証する GBAC STAR Facility Accreditation (ジーバック スター ファシリティ アクレディテーション) を取得。GBAC STAR™認証とは、世界的な洗浄業界団体 (ISSA) にて洗浄、消毒および感染症予防 のプロトコールを実施する施設の運営基準を提唱している部門、Global Biorisk Advisory Council (グローバル バイオリスク アドバイザリー カウンシル)による国際的認証プログラム。これはハワイではカハラホテルとハイアットのみが取得したということである。
その後、今年の春頃よりアメリカ本土から多くの旅行客がやってくるようになり、6月は高稼働率、7月も夏休みで引き続き順調に推移し、8月に入りアメリカでは新学期が始まることもあり、少しずつ落ち着きをみせ始めている様子。今ではアメリカ本土の人が75%で、地元が25%、コロナ禍は70%が地元で本土からの人が30%という具合だったので、一気に入れ替わったような具合だ。日本からも若干ではあるが、リタイア組み、会社自営の人やリモートワークでハワイにやってくる人がいるものの、通常25%が日本人であった客層がほとんどやってこない、そんな状況である。ただ長期滞在のニーズは確実にあり、この長期滞在用のキャンペーンは来年6月まで延長することを決めた。長期滞在は7日、14日、21日と1週間ごとにポイントがつくなどの特典がつく。
また持続可能な地域づくりに力をいれ、コミュニティと共にハワイそして世界の環境保全に対して活動を行っている。最近は海に対しての理解を深めようと”マラマハワイパッケージ”なるものを提供。6月8日には世界海洋デーと題して、地元のアーティストを呼び、マイクロプラスティックのゴミを使ってアートを作るなどをしてのイベントが開催された。年末のホノルルマラソンに向け、ホノルル市では今年の参加者の応募を始めたが、最近またコロナ感染者数が増加しているハワイ。つい先日室内では1グループでは10名まで、外でも25名までと、また縛りが始まったハワイ。この先日本人がハワイにやってくるのは、もう少し先になってしまいそうである。