1年以上のコロナ禍。今年に入りワクチンが進み、ハワイも最低1回接種した人が5割に達し、イゲ州知事も、屋外でのマスクは不要と発表。新規感染者数も減ってきて、レベルをまたあげてきているハワイ。ワイキキはアメリカ本土からの観光客が増え、レストランも含めて賑わいを取り戻している感じである。今年の12年生も、プナホウカーニバル、プロムなどはなかったけれど、卒業式そしてバカロディアは対面での式が開催されるようになった。
バカロディアというのは卒業式の1週間前に、教会の牧師さんからのスピーチを含むいわば卒業式の前哨戦のようなもの。卒業式に着る女子は白のムームー。男子はオーダーメイドで作ったスーツを着用する。プナホウスクール内にはチャペルもあり、牧師さんからの話も定期的にある学校ということもあり、毎年プナホウスクールのすぐそばにある教会セントラルユニオンチャーチの中で開かれるが、今年はプナホウスクール内のライスフィールドと呼ばれる中庭に総勢400名超の卒業生が参加することになり、天気も良い外での対面方式でバカロディアに出席するという形になった。
いつもなら両親も参加できるのだが、今年は子供たちのみ。親や知り合いは、あとでYouTubeでその様子を見ることになる。式は約1時間ほど、内容はアカデミーの21年を担当した二人のディーンからのコメント、先生を代表して、また生徒を代表して、また牧師もコメントを述べる。プナホウの特徴としては高校の4年間はいわば大学に行くために、学生に毎日のスケジュールをコントロールするところから始まる。実際授業のスケジュールも、大学のようにコマで作成され、空いた時間をどのように過ごすのかを学んでいく。2コマ、3コマ空いていても、プナホウの敷地を離れることはできないが、自習したり自分の好きな時間を過ごし、生徒の自立性を重んじていく。1年生には不慣れだったスタイルも3年生くらいには慣れ、自分がどのように行動するのがいいのかわかってきたと学生がスピーチで述べていた。
卒業生の多くがハワイを離れて、アメリカ本土、カナダなどの大学に進学する。卒業してからは卒業生としてもまたこのプナホウネットワークを構築していきましょうというコメントもあり、例えばイギリスの大学で、プナホウ卒業生ということで繋がったり、またロスのUCLA内の日本語学科でのオンライン授業で話す学生と、東京で働く女性が、同じプナホウスクール卒業生であったことなど、プナホウスクールの学生や卒業生は世界中に広がっていることに気づかされる。