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プナホウスクールの大学進学向け3者面談

11年生も残り数ヶ月。6月からは最後のサマースクールそして8月から新学期が始まる。この時期にいよいよ今年年末までに迫った大学進学に向けての親子面談が行われる。カウンセラーと呼ばれる大学に向けての担当者が決まっていて、クラスの担任とは違うスペシャリストが担当してくれる。まず9年生から3年間の高校の成績の推移を説明。アメリカ大学受験の場合GPA、いわゆる学校の成績も大きなポイントを占める。高校で特進の数学、化学、生物や物理などを受ける場合は通常のそれらを比べて大変になるため“3”をもらっても、イオラニスクールの場合は1が加算されるシステムを作っているが、プナホウスクールは特進で3の場合、そのまま3として大学に申請される。ただアメリカの大学側は、プナホウスクールの特進の場合調整してくれないことを理解しているので、それほど心配することはないという。
次に11年生に受けたSATの点数についても触れる。SATというのは英語と数学のテストで、大学進学適正試験と呼ばれ、この点数を多くの大学に提出する形になる。日本でいうセンター試験のようなものだ。このSATと各大学エッセイ、また推薦状、そしてサブジェクトテストといって物理、化学、高度な数学テストを要求される大学もある。
カウンセラーは、SATとGPAをベースに現状希望している大学の合格率について説明してくれる。プナホウスクールは毎年400名ほどの学生がアメリカ本土、ハワイを含めて平均8校ほどの大学を受験するため多くのデータがある。過去の実績を見せながら、自分と同じ学生がどれくらいの割合で合格するが、1つ1つ見せてくれる。これが私立学校の強みであろう。8校の中には受けて見たいが合格は難しい、半分半分のチャンス、そして安全圏というように分ける。オレゴン、シアトル州の中には、通常州外の場合は学費が高くなるのであるが、ハワイ州の学生も同じ州内対応に認められる学校もあり、それらは、州外でありながら、多くのハワイ州の学生も応募するということでそれらの学校も人気がある。
SATは1回だけでなく、これから大学受験までに数回のチャンスがある。点数が上がるように各教科の先生から模擬試験的なアドバイスももらえるようだ。SATとは別のACTと呼ばれる試験もあり、このどちらかを大学側に提出することになる。SATの方が一般的であるが、生徒によってはACTの方がいい点数を取れることもある。これから夏頃までが勝負、その後各大学に出願をする準備が始まる。エッセイを添削してくれる先生もいて、大学受験に対してフォローをしっかりしてくれるので親として心強い。12月から来年2月ごろまでが出願で、結果が3、4月ごろになる。