昨今のアメリカ大学の授業料の高さに、カナダやイギリスあるいは日本への大学を決める学生も多いプナホウ。この時期高校3、4年生の親を対象にしたアメリカ大学の学費をどのように調達するべきかのアドバイスを行うセミナーが開催された。
最近のアメリカの大学の授業料は高い。プナホウスクールの1年間の学費が26,000ドル。これも高いと思っているが、アメリカの大学はさらに高い。例えばハワイ大学。ハワイ州の州立大学なのに、学費で12,000ドル、他に寮費、書籍、生活費などで1年間29,000ドルが必要とされている。カリフォルニアの例えばUCLA。授業料で43,000ドル、寮費や生活費などで1年間63,000ドル、スタンフォードの学費が53,000ドル、寮費諸々で75,000ドル、ハワイの人が多く行くワシントン州立大学の授業料は26,000ドル、寮費などの諸々で43,000ドルほど、オレゴン州立大学が47,000ドルという具合。それに対して慶應が授業料が16,000ドルで、寮費など諸々で28,000ドル、早稲田も同様に15,000ドル、23,000ドルという値段で、日本の大学の安さが目立つ。
最近では2年間のコミュニティカレッジに行き、そこで教養過程を取り、その後4年生大学へ編入するという方法を取る家も多い。事実2年生のコミュニティカレッジは、例えばハワイの場合平均で1年間6,000ドルと随分節約ができる。高校卒業までに学部が決まらない子供の場合は2年間とりあえず教養過程をハワイで過ごしながらその後の学部を決める形として過ごす人たちも多い。またギャップイヤーと言って、高校を卒業後、1年インターンやバイトをして大学の学費を稼いだり、キャリアを決める時間に充てる人たちもいる。
さて、そんな高い学費をどのように支払って行ったらいいのか、そんなアドバイスをしてくれるセミナーの1回目が開かれた。まず、例えばスタンフォードの場合、両親がどのくらい捻出できるのかを出す。プナホウとほぼ同じ額の25,000ドルとしよう、そうすると75,000ドルから25,000ドルを引き、年間50,000ドルを集めないといけない、そこには3つの方法がある。一つはグラントと呼ばれる返す必要のない奨学金だ。
多くの大学、また企業からもたくさんの種類の奨学金があるので、それに応募をしまくる。そして学校内で働く、また学生ローンの3種類である。これで金額が到達しないのであれば、その大学にはいけない、他の大学を選ばないといけない。昨今の高い授業料により、学生自らローンを借りるということもある。このようにして大学卒業までのお金をどのように捻出するかを教えるセミナーが終了した。次回は10月下旬に2回目が行われる。セミナー終了後も列を作って、講演した先生に質問を聞く親御さんもいて、今のアメリカの大学の高騰は当分続きそうだ。