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プナホウスクール 元年者と題し講演会

2月の初めに毎年ファンドレイジング(募金集め)を目的としたカーニバルが2日間に渡って行われるため、学校の敷地はそれに向けての準備が始まっている。そんな中プナホウスクールでは“元年者”と題して、多くの人たちが移民としてハワイに移り住んだ過程を紹介する講演が地元の人たちに向けて開催。多くの人たちがプナホウスクールに集まった。
元年者とは日本が初めて移民を送った人たちのことで2018年はその150年にあたるいうことで、18年から19年にかけ、様々なイベントが開催されている。 プナホウスクールでは、パネルでの日系人の歴史を紹介するとともに、ハワイ大学から教授を迎えて、その当時のことについて講演があると同時にプナホウスクールの日本語を習う生徒が実際に自分の祖先がどのようにハワイに移り住んできたかをみんなの前で発表することになった。
ハワイ大学からはデニス・おがわ教授が、その当時の話を始めた。150年前の1881年当時ハワイ王国であったカラカウア王が、横浜港につき、日本のバンドたちがハワイの曲を演奏してくれたことに感銘を受けただけでなく、日本の明治天皇に謁見していたこと、またその当時なんとカラカウア王と明治天皇が握手をした歴史なども明らかにし、カラカウア王を含め、その当時日本からやってきた元年者たちが大変優れた人たちであり、たいそう日本人を気に入っていたことなどを、明治天皇にお話されたという。最初の150人は3年の契約でハワイのプランテーションを手伝ったのであるが、3年の契約が終了した後も50人はそのままハワイに残り、現地にいたハワイアンの人たちと結婚し、今では日系5世になる人もいる。1992年には日系と呼ばれる人はハワイに43%と、多くの日系人が住んでいるようになった。
その後プナホウの学生によるスピーチが続けられた。ここでは日本だけでなく、台湾、インドネシア、英国からハワイに渡ってきたそれぞれの家庭の歴史について紹介。実際学生たちは、祖父母から直接取材をして、そのレポートをまとめた。実に多くの人たちが、ハワイがどのように人種のるつぼになったのか興味を持っている人たちが多く、多くの大人たちが、このイベントに出席、ハワイは、アメリカの中でも多くの人種が地域ごとに分かれることなく住んでいる、ある種特殊な場所、またそんな人たちも、様々な人種がハワイに移り住んだことに興味も持っていることも知ることができた。