今年サマースクールオフィスに新しくディレクターが就任した。今までいたドクターホイ氏は引き続きサマースクールにいるが、彼はサマースクールのカリキュラムの内容中心に、アドミン関係として、ジョナサン・コシバ氏が入り、更なる拡充を図ることになった。今年のサマースクールの状況について、取材した。
今年のキンダーから8年生までのサマースクールの生徒数は約2500人。その内半分はプナホウの学生がサマースクールも受講した形となった。残り半分は、他の私立校から、また公立学校の生徒も受講してきていた。公立の学生の中には、近い将来的にプナホウを受験したいと考え、学校の様子を見に来た人も多いという。プナホウはESLと行った英語を母国語にしない学生の為の、英語を補強するクラスは存在しない。「将来作らないということでもない」とコシバ氏はESLクラスの可能性についてこう答えた。ただ現在はESLがないため、日本、中国、韓国などの学生でプナホウのサマースクールを受講する場合、それなりの英語力が求められている。
今年のサマースクールで人気だったものは、ロボティックスや科学などのSTEM、料理クラス、スポーツ系だったという。現在19年に向けてのサマープログラムを作り始めている。今年の結果を踏まえて人気のあったものは継続、人気のなかったものは終了するなど今拾捨選択しているとコシバ氏。また特にグローバル教育や、サスティナブル(人間・社会・地球環境の持続可能な発展)についてはカリキュラムを作り始めており、プナホウのサマースクールの特徴について、「ほかの私立や公立のサマースクールと比べ、そのコースの豊かさは格別」と差別化について強調している。
2019年も2018年ほぼ同様に6月17日から7月19日までが、サマースクールの期間。かつて7月下旬から8月初旬にかけて「ケイキキャンプ」と言われ、アカデミックではなく、アートやスポーツを通じて英語に触れるコースがあったが、現在それはなくなっている。理由はアカデミー(高校部)の学生の大学受験によりフレキシブルにするためとコシバ氏。かつて日本の学校のスケジュールで行くと、夏休みがスタートしてすぐにハワイにやって来て、このケイキキャンプに参加する子供などもいた。しかしプナホウスクール自体今年から学期の開始を少し早め、春休みを今までより少し長くしたことにより、サマースクールは7月下旬で終了になり、その後参加できるものがなくなっている。日本にいる学生は、このあたりのスケジュールをクリアする必要がある。
これから年末までにかけ、来年入学するための試験が始まる。4年生で50名、6年生で88名、7年生で88名を採用する。これにより4年生で200名、6年生で288名、7年生で368名の学生数となるわけだ。9年生から12年生のサマースクールは、基本的にプナホウの学生のみが、1年のカリキュラムと同様に単位として認めて行く通常の授業になる。