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女性に嬉しいハワイのバレンタインデー

日本のバレンタインデーは女性が男性に告白する日、あるいはいつもお世話になっている男性諸君にプレゼントをする日 。たがここハワイはアメリカであり、女性にとって嬉しい日でもある。クリスマス明けから、スーパーやデパートでは一斉にバレンタイン商戦が始まる。その多くはチョコレート。キットカットやM&Mという普通のチョコレートが、バレンタイン用の包装で売り出される。ほとんどが赤やピンクの華やかな包装だ。

Safeway

チョコレートと合わせて忙しくなるのが花屋だ。バレンタイン当日のオフィスは少し浮き足立っている。それは会社に花屋が花束を持ってやってくるからだ。次から次へと女性に花が届けられ、女性達はそれを受け取り、嬉しそうに花瓶に活けたり机の上に花を飾る。花だけでなく、ちょっとしたプレゼントが一緒に送られることもある。独身の女性だけでなく 旦那さんから奥さんへも届く。 これには驚いた。奥さんのオフィスまでプレゼントを届ける習慣がここハワイにはあるのだ。

驚くのは会社だけではない。小学校でも、バレンタインデー用に小袋にスナックを入れてクラス全員に渡したり、あるいはマフィンをクラス人数分持って行ったり、という習慣がある。子供がバレンタインに合わせて自分で20人分のクッキーを作って小袋に入れたり、キャンディーやチョコレートを大量に買って袋に詰めたり。私は日本で育ったのでこの行事を知らず、子どもから学んだものだ。このようにハワイ(アメリカ)のバレンタインは、クリスマスやハロウィーンに並ぶ大切な行事となっている。

バレインタインに合わせて期間限定商品を売り出すところもある。例えばホノルル・クッキーカンパニーの2017年のバレインタイン・コレクションでは、バター、マカデミア、チョコレートチップ・マカデミアなど人気のフレーバーをパイナップルとハート形のプレミアム・ショートブレッド・クッキーにして販売をスタート。毎年新しいコレクションを考案するホノルル・クッキー・カンパニーでは、今年の パッケージはカップルが出会い、ロマンスを育み、金婚式を迎えるまでのストーリーを設定してデザインしたという。値段はハート形のクッキー入り6枚で6.95ドル、パイナップル形の12枚入のクッキーで12.95ドル。

バレンタイン用の特別なパッケージではなくとも 、女性が喜びそうなアクセサリーや香りのソープ、アロマ・キャンドルなどプレゼントする習慣もある。プレゼントだけではなくイベントも行われる。バレンタインデーに男女カップルで参加するラン&スイム。アラモアナビーチパークで開催され、カップルで5キロのマラソンと1キロの水泳に分かれて競う。

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セーフウェイやロングスといった地元のスーパーでは広々とスペースを取り、バレンタイン商品が売られている。もう時期やってくるバレンタインに男性諸君は忙しそうだ。