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ハワイの不動産業界でスピードときめ細やかさで勝負

ハワイの不動産業界は景気が良い。カカアコ地区の再開発が進み、1億円以上の高級コンドを始め日々多くの物件が動く。2018年1月のデータでは、市場に出てから売買が成立するまで、コンドミニアムは平均19日、戸建で21日と動きは非常に早い。そんな中、日本からニューヨーク、そしてハワイに渡り、不動産業界で9年目を迎えるさとうあつこさんに取材した。

不動産会社設立に至るまで

日本では大学卒業後、イトマンやリクルート、外資系企業に勤務。元ご主人がテニス関連の仕事でニューヨークに渡る際に同行し、その後グリーンカードに変更。ご自身のアトピー療養のためにハワイに移ったのが2006年。ニューヨーク時代から不動産の仕事に興味があり、独学で勉強、2008年に免許を取得した。2010年から「センチュリー21」や「サチハワイ」などの不動産会社に勤め、2014年に独立。「ホームティーク不動産(Hometique Real Estate)」を設立した。

スピーディかつ丁寧に

日本のお客さんの細かい言葉の壁を補うように、住居の売買を中心にビジネスを始めた。ハワイ州エージェントランキングのトップ100に選出、アワード受賞などの確かな実力を礎に、立ち上げた会社は順調に成長。7名のエージェントを抱えるまでに成長した。昨年は会社として31件の買いで29億円、売りは11件で9.4億円の実績を残し、更に今年に入りすでに8件の売却が成立している。

白を基調としたオフィス

「ホームティーク不動産」の強みは仕事の速さ、きめ細やかなサービスと不動産購入後の継続的なサービス。不動産購入後の電気代や固定資産税の支払いなど、日本人にとって手間のかかる手続きのサポートも行っている。さとうさんは日本人ではあるが、「現地の不動産エージェントや家主さんたちとの交渉も強いんですよ」と話すだけあり、昨年のハワイ州不動産会社ランキングでは42位まで順位を上げた。

ハワイの不動産業界は早い!良いと思ったらすぐ行動を

ハワイ不動産は居住目的の地元住民だけでなく、アメリカ本土、日本、中国、韓国など州外の人が、投資目的に購入するケースも多い。さとうさんのお客さんは、2日で購入を決断する人から2年近くかけて決める人まで様々。ただ「欲しいと思ったらすぐオファーしないとダメです」と話すほど、ハワイの不動産の動きは非常に早い。冒頭の通り、コンドミニアムは市場に出て平均19日、戸建は21日で売買が成立してしまう。

プライベートも充実

さとうさんの趣味はテニス。歴は16年と言う。確かに健康的に焼けている。あつこさんが所属するチームは、ワールド・チーム・テニスにて全米2位というかなりの実力だ。またトライアスロンも過去に6回、ホノルルマラソンにも8回出場しているという。好きな言葉は「Girls be ambitious!」であり、スポーツをすることにより、元気が出て仕事にも邁進できると、スポーツと仕事は彼女にとって相乗効果的な要素が大きいと話す。

ハワイのおすすめレストランをお聞きしたところ、お酒もお好きだそうで、「HEAVENLY」、「やきやき三輪」、「ベルニーニ・ホノルル」、ワイエアの「サンセットバー」、「NOBU」のバーと即答。

2018年も意欲的に

寒いところが苦手だというさとうさん。ハワイの気候が気に入っていて、今後は若い人を採用し、現在42位というランクを25位以内に持っていきたいと熱く語る。更に9月にシカゴで開催されるテニスのシカゴカップも観戦したいと、2018年も公私ともに充実した1年となりそうだ。取材を終えると同時に、次のアポのためオフィスを出る準備をしていて、毎日分刻みに働いている様子を垣間見ることもできた。