予想よりも好調な観光市場と増え続ける航空便、記録的な失業率の低さから、州の経済学者は、ハワイ経済成長に関する予測を上方に修正した。
- ハワイ訪問者数とその消費額の成長を、前回の発表よりも上方に修正。
- 一方でインフレ率や個人収入など、前回の発表と変わらないものも。
経済成長予想
State Department of Business, Economic Development and Tourism(以下DBEDT)が先週木曜に発表した報告書によると、ハワイ州の前年比経済成長率は以下の通り。
()内の数字は、前回の報告書の数字。訪問者数、消費額は上昇、インフレ率と個人収入は変化なし、失業率は下方修正。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
---|---|---|---|---|
訪問者数 | 4.6%(3.2%) | 2.3%(1.4%) | 1.5% | 1.5% |
訪問者消費額 | 6.7%(6.5%) | 3.9%(2.2%) | 3.6% | 3.6% |
求人職業数 | 1.0% | 0.9% | 1.0% | 0.8% |
失業率 | 2.6%(2.9%) | 2.9%(3.1%) | 3.2% | 3.4% |
インフレ率 | 2.5%(2.5%) | 2.3%(2.3%) | 2.3% | 2.3% |
個人収入 | 1.7%(1.7%) | 1.5%(1.5%) | 1.4% | 1.4% |
GDP | 1.7% | 1.5% | 1.5% | 1.4% |
分析
報告書を発表したDBEDTは次のようにコメントした。「経済状況は全体的に良い。今ハワイは全米でも最も良い労働市場となっている。観光業も良い結果を出している。不動産市場も好調。不動産に関してはさらなる建設許可が発行され続けている。ただ、すべての業界が好調なわけではなく、幾つかの業界では職の数が減り続けている。」
特に観光業の成長が安定しており、訪問者数とその消費は2017年で6年連続増加する見込み。
今年11月10日に営業を停止したハワイ州の島間キャリア、アイランド・エアの影響が心配されたが、アメリカ本土の航空会社とハワイアン航空がオアフ以外の島への便を全体で約20%以上増やす予定で、フライトの不足をカバーする見込み。
(ホノルル・スター・アドバタイザーより引用)
コメント
さすがハワイですね。日本からも続々増便が決まってますし、本土からの旅行客や移住者も着実に増えているということでしょうね。ただ総収入が増えている中、個人収入が増えずにインフレ率を下回っているのは企業や資本家に富が蓄積していっているのでしょうね。日本じゃないですが、トリクルダウンがうまくいっていないのかもしれませんね。ーBubble Age
日本で数字だけ見ていると、すごいなーとしか思わないんですが、実際にハワイに住んでいる方々はやっぱり好景気を体感しているんでしょうか。ちょっと気になります。ーユーコ
先日のニュースの失業率の低さに反して、個人収入が増えないとなると、後々問題が起きそうですね。ーKID