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計画から約20年を経て「Koa Ridge」ようやく着工

1990年代半ばにセントラル・オアフに計画された、約3,500戸の住宅を含むコミュニティ開発計画「Koa Ridge(コア・リッジ)」が本日ようやく着工。

  • 1990年代半ばには既に計画されていたが、環境保護団体の反対で長年計画が滞っていた。
  • 幾度もの裁判を経て承認を得、本日起工式が行われた。
  • 今後約10年をかけて病院、学校などを含む住宅コミュニティを開発する。

「Koa Ridge」概要

MililaniとWaipioの間に位置する576エーカー(2.3平方km)の土地を、$2億かけて開発する。開発業者はCastle & Cooke Hawaii。約3,500戸の住宅と病院、ホテル、小学校、公園、500,000平方フィート(0.046平方km)の商業スペースを含む。このプロジェクトによって建築工程で約1,000の雇用が、その後の恒久的雇用は2,300創出されると見積もられている。初年度の住宅生産目標は170戸だが、2020年には350に増やし、2021年以降は年間400戸のペースを保ち、約10年間で完成する予定。住宅の価格は$300,000後半から$900,000前半を予定している。市との同意により、全体の30%、すなわち1,050の住宅は低中所得層のための住宅とする。

Koa Ridgeの第2段階は「Castle & Cooke Waiawa」と呼ばれ、1,500の住宅と学校を192エーカー(0.78平方km)の敷地に建設する。だが、これは隣接するWaiawa Ridgeの開発の進み具合による。Waiawa RidgeはKamehameha Schoolが所有し、12,000の住宅建設が予定されているが、詳細は未定。

着工に至るまで

Koa Ridge開発予定地はもともとはパイナップル畑であり、近年は野菜畑などの農地として利用されてきたため、開発にあたって環境保護の観点から反発があった。
1990年代の半ば、初回の計画提出時は1,248エーカー(5平方km)のより大きなプロジェクトとして計画を提出したが、一部しか認められなかった。Castle & Cooke Hawaiiは承認された部分の開発に取りかかるべく準備を進めたが、環境保護団体のSierra Clubが、承認に必要な環境アセスメントの提出がなかったことを指摘し、承認は覆された。その後も計画を可決した議員の任期に問題があるなどし、合計3回の州の規制当局による審理のと2回の州最高裁判所の申し立てを経験することとなったが、最終的に昨年承認がおりた。

開発業者は、幾度もの差し戻しによってプロジェクトのデザインはより良いものとなったが、計画立案時と比較して建築コストが大幅に上がったため、当初の計画よりも住宅の価格はおよそ2倍となったと話している。

(ホノルル・スター・アドバタイザーより引用)

コメント

未開の地が多く残るセントラルオアフにも都市化の楔が打たれたということでしょうか。はたから見るとそれほど住宅事情が逼迫しているようには見えないのですが・・・ 日本でよくあるような公共工事のきな臭さがないといいですね。それにしても20年で住宅価格が2倍とは・・・ ハワイの不動産市場の成長性と安定性は素晴らしいですね。ーBubble Age

20年って長いですね。ここからは順調に進むといいですね。ーユーコ

GoogleMapsで確認すると、確かにMililaniとWaipioの間には自然を残して欲しい気もしますが、適度に自然を残しながら開発されるとよいですね。ーKID