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Pacific Beach Hotelが改修を経て注目の最新ホテルに

Pacific Beach Hotel(パシフィックビーチホテル)は、1億1500万ドルの大規模な改修完了を間近に控え、10月よりAlohilani Resort Waikiki Beach(アロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチ)としてオープンした。

Alohilani Resortはワイキキの中心部に位置し、ハワイの洗練された最新リゾートとして、魅力的な「アロハシック」の要素を取り入れている。開放感あるロビーエリアの目の前にフロントがあり、その壁には珊瑚が立体的に飾られ、ハワイらしさが感じられる。「Alohilani」とは、ハワイ語で、「Royal Brightness(天空の輝き)」を意味する。クイーンリリウオカラニ・トラストが所有する土地に建つ本リゾートの新名称として、ハワイ最後の君主をたたえるために慎重に選んだという。

リゾートのロビー、レストラン、アメニティ施設、プールデッキ、客室、スイートルームのデザインは、高い評価を得ているニューヨークの建築/設計会社Rockwell Groupが請け負い、建築会社のWATGPacific Asia Design Groupなどが協力した。合計で839室の客室はパーシャルオーシャンビュー、ダイヤモンドヘッドオーシャンビュー、オーシャンフロントに分かれる。白を基調とする部屋は、窓から見える真っ青なビーチと対比してとても清々しい雰囲気。Pacific Beach Hotel時代から人気のコネクティングルームは、新しくなったホテルでも健在だ。

洗練されたモダンロビーは、全面一枚ガラスと高い天井で開放的な作りになっている。ロビーにはオー・バーと28万ガロンの海水タンクのオーシャナリウムがある。オーシャナリウムには、当地の海洋生物1000匹以上と珊瑚礁が入れられ、タンクの中で餌付けする様子を日に数回観ることができる。ここで地ビールやクラフトカクテルを飲みながら、ゆっくりと時間を過ごすこともできる。また、その横2階では、新しくハワイ産の農産物を豊富に揃えたビュッフェ式朝食をとることができる。

Alohilani Resortは鉄人シェフの森本正治氏を迎え、来年1月、カラカウア通り沿いの2階にシグネチャーレストランの「モリモト・アジア・ワイキキ」をオープンする。屋内外に及ぶこのダイニングは海に臨み、ガラス張りの実演キッチン、移動バー、屋外のラナイも設置される。料理は北京ダックから点心、中華の炒め物まで多岐にわたる予定だ。その下の1階には、同じく森本シェフによる「モモサン・ワイキキ」ができる予定。カジュアルなダイニング体験をしてもらうため、ヌードルを中心に森本シェフの代表的な酒とビールのセレクションも提供する。朝食・昼食・夕食を提供するこのレストランは、豚餃子、ガーリックシュリンプの森本シェフ独自バージョンに加え、創造的なサラダ、伝統的な居酒屋スタイルの丼もの、焼き鳥、香り豊かなラーメンなど、遊び心に満ちた小皿料理や前菜を提供する予定。

5階にはプールデッキが完成する。現在はまだ1つしかないが、ワイキキでは数少ないインフィニティプールもできる予定。またAlohilani Resortでは、リリウオカラニ女王に力点を置きながら、近くの海洋とハワイの豊かな遺産から着想した文化主体の冒険学習と教育プログラムの開催を計画している。アロハ精神に基づいたもので、5歳から12歳の子供連れの家族にも人気を呼びそうだ。

今回このホテルリニューアルを担当したのはニューヨークに本社を置くHighgate。Highgateは大手不動産投資ホスピタリティ施設管理会社で、業界のイノベーターとして広く認められている。