9月のマウイ　コンド販売数と中間価格が急上昇

9月、マウイのコンドミニアム販売数と価格が大きく上昇した。

• 昨年同月と比較して販売数は25.3%、中間価格は14.4%の増加。
• 一方で戸建ての販売数、中間価格はほぼ横ばい。

Realtors Association of Mauiによって公表されたデータによると、コンドミニアムの販売件数、中間価格が前年同月と比較して急激に上昇した。背景として、戸建て物件希望者が価格の低いコンドミニアムへと流れたことが考えられる。

（ホノルル・スター・アドバタイザーより引用）

コンドミニアムも戸建ても全体的な価格は上昇を続けている。マウイは以前からカナダ人投資家に人気が高い。現在のカナダドルのレートが0.80アメリカドルであるため、カナダ人投資家は購入や売却して再投資するよりも、売却に動いているようだ。

供給が少ないため、適正な価格で市場に出された物件には複数のオファーが入り、物件が市場にとどまる日数は短くなっている。迷っているとタイミングを逃す。特に初回購入者にこの傾向が見られる。
オファーを入れる際にはやはり現金支払いであることが成約の可否に大きく影響する。ここ数ヶ月を通して、約4割のセールスが現金で取引された。情報通の投資家は現金で購入することで交渉の上で強い立ち場を持ち、支払いや査定でのトラブルもなく、登記完了までが早い。

金利が徐々に上がってきているため、購入検討者はローンがおりれば購入へと動きそうだ。世界規模で他の不動産マーケットが自然災害による打撃を受けていることや、新政府や世界情勢の動向で価格が向上すれば、既存オーナーの不動産売却を後押しすることが予想される。

売主へアドバイス：売却を成功させるために売主に必要な事は、適正な価格の提示、良いマーケティング、柔軟な対応、良い条件。中でも適正かつ現実的な価格は最も肝要。担当のリアルターとよく話し合い、不動産鑑定を依頼するなどして自分の不動産の価値を把握するべき。

買主へアドバイス：住宅ローンの金利が少しずつ上がり始めた。ローン購入を予定している人はオファーを出す前に事前承認を受けるべき。2004〜2008年あたりと比較して、ローン審査は厳しくなっている。マーケットの最下点は過ぎたので、慎重な判断が必要。

何かと便利なオアフに目が行きがちですが、マウイも良さそう。ーユーコ

カナダ国内からの不動産購入が多いマウイ島。カナダドル米ドルが安定している事も堅調な要因なのかもしれませんね。ーKID