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ハワイ州の学力試験総合点が3年連続で上昇

ハワイ州公立高校の生徒のACT(アメリカの大学入試時に提出可能な標準試験)における総合スコアが、3年連続で上昇している。

  • 州は2013年より、すべての公立学校の3年生(ハワイ州の高校は4年制)にACTを受験するよう指導している。
  • 全教科の総合点は、36点満点中2014年の17.3点から2017年の18点へと上昇した。

ACTとは

アメリカにて高校生のCollege readiness(大学の基礎的な授業についていくための知識、スキル、態度など)を測るための標準試験。非営利団体ACTによって運営、実施される。SATと並んで広く採用されている試験で、アメリカ国内のすべての大学でACTのスコアを学力の証明として提出することができる。試験は高校で学んだ内容に基づいており、マークシート式の英語、リーディング、数学、科学の4つの分野と、任意で受験可能なライティングで構成される。それぞれの分野が1〜36のスケールで評価され、総合スコアも1〜36で示される

ハワイ州スコアの分析

2014〜2017年のハワイ州公立高校の生徒の平均総合スコアは以下の通り。
2014:17.3
2015:17.5
2016:17.8
2017:18.0
同期間中、全国の平均は変わることなく21点。アメリカ全土の60%がテストを受験している一方、ハワイの公立高校生の受験率は90%。一般的に受験人数が多くなれば多くなるほどスコアは低くなるため、受験が任意で、大学へ進学する生徒のみが受験している州で最も高いスコアが出ている。例えばニューハンプシャーでは最高点の25.5を出したが、受験率は18%と低い。
だが、すべての生徒に受験を義務づけている州のうちでも、ハワイ州の成績がいいとは言えない。20の州で90%が受験したが、ハワイの平均総合スコアよりも低いのはサウスカロライナ、ネバダ、ミシシッピのみ。

ACTはベンチマークベンチマークとして、大学の基礎的な授業でB以上の成績を収める確率が50%、またはC以上の成績を収める確率75%とされるACTのスコアを公表している。ハワイ州で受験した12,232人の公立高校の生徒のうち、英語のベンチマークに到達したのは47%、リーディングは33%、数学で29%、理科で26%。全体では17%の生徒が4つすべてのベンチマークに到達した。

(ホノルル・スター・アドバタイザーより引用)

コメント

ハワイは公立高校と私立高校の学力差がかなり顕著なようで、親たちは出来るだけ私立高校に通わせたいと考えていると聞いたことがあります。教育の底上げはどこの国も地方も抱える共通の課題ですので、自治体の取り組みが徐々に実を結んできているのでしょうね。ーBubble Age

少しずつとはいえ、毎年着実に結果伸ばしているのはスゴイ事ですよね。ーユーコ

公立高校生のACT受験率が90%。ハワイ州の教育に対する努力や熱意が感じられますね。 ーKID