ホノルル郊外カリヒ地区の商業・工業施設の一群は、混合住宅とレクリエーション施設を伴う新しいビジネス・エリアに再開発される見込みだ。州は計画概要を今週火曜に発表した。
- カリヒ地区を「住み、働き、遊ぶ」ことができるエリアへ再開発する計画
- 現在は刑務所があり、その移転の可否が大きな鍵
- 住民との対話を重視して進められており、現在のところコミュニティからの反応は良好
計画の現状
住民との対話を元に計画の概要が議論され、今週火曜、概要をまとめた「21st Century Kalihi Transformation Initiative」が発表された。「地域周辺で職が欲しい、適正な価格の住居が欲しい」というコミュニティの強い要望を元に、「住み、働き、遊ぶ」事ができる複合的なエリアを目指す。
地区内にはOahu Community Correctional Centerという刑務所があり、その移転が計画を左右するとみられる。しかし、現時点では州が移転先を含めて協議している段階であり、移転は決定していない。
現在隣のカカアコ地区で大規模な再活性化が進んでいることもあり、それになぞられて計画の将来性について話す関係者も多い。また、地区がホノルル鉄道の沿線である事も期待に拍車をかけている。
タイムラインについては「まだ実現までには様々なステップがある」として明言されていないが、今後5〜10年の間で部分的に実現されていくだろうと州の議員は話している。
計画が掲げる目標
・雇用と税基盤を生み出す。
・住宅や共用オフィスなどで人口を誘致する。
・カリヒの工業利用を保つ。
・高級化を避け、低・中所得層のための住居を建設する。
・住宅はロフト付きやスタジオタイプ(1ルーム)に限らず、多世代で住む家庭のために2ベッド、3ベッドルームの住宅も建設する。
・緑地、木陰、駐車場を居住ビルに設置し、安全性を確保しつつコミュニティに開放する。
・サッカー、ソフトボール、ラグビー用の球場を設置する。
・より良く、より安全なプレイ・グラウンドを設置する。
・小規模なビジネスのサポートのためにインフラを充実させる。
・将来的には交通機関(ホノルル鉄道)と連携し、交通の便を良くする。
・カリヒのイメージアップに貢献する。
・娯楽施設や文化、レクリエーション施設の充実で、カリヒの魅力を向上する。
コメント
刑務所移転は既住者にとってはウェルカムでしょうし、商工住遊の再開発は地権者にとってはキャピタルゲインが見込めますので、話は進みそうですね。尤も移転先が難儀でしょうね。
4、5年前にカリヒ地区は不動産物件いくつか見て回ったことがありますが、ワイキキやアラモアナの喧騒やダウンタウンの洗練とは別世界のブルーカラーの街といった感じで、あまり穏やかではない印象でしたので、法案可決とプロジェクトインを期待したいです。ーBubble Age
地域に住む人を第一に考えた、良い計画ですね。ーユーコ
IT関連業の発展に若干遅れをとっているオアフ島に、ITシリコンバレーができたらいいな。。。 ーKID