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ハワイのサマースクールってどんな感じ??

ハワイの1学年が終了するのはメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)前後の5月下旬。私立も公立もその後長い夏休みに入る。新学期がスタートするのは公立校が8月初旬、私立は8月下旬からで、2ヶ月以上の長い休みとなる。この時期に帰国し、子供を日本の公立学校へ体験入学させるハワイ在住の日本人家庭も多い。長い休暇を利用して、アジアやヨーロッパ、アメリカの西海岸や東海岸へ旅行をする家庭もある。そんな中、ハワイに残る子供たちにはサマースクールがある。

高校のサマースクールはとってもハード!

私立校のサマースクールは、学期が終了した後の6月中旬から7月中旬がほとんど。

授業の進め方は学期中とは異なり、1つの科目の1年分のカリキュラムを、5週間毎日約4時間の授業で修了するというハードスケジュールだ。通常週に2、3時間の授業を1年間受けて学ぶ内容を、毎日それも数時間続けて詰め込む方法には賛否がある。だが、サマースクールで1科目を修了して通常の授業で他科目を学んだり、できた余裕で学期中に1科目減らし、科目毎に毎日出される大量の宿題を調整するなど、メリットがある事も確かだ。

小中学生のサマースクールは、興味のある分野や、普段挑戦できないものを試して楽しく過ごす事も出来るが、高校生はなかなかそうはいかない。上述のハードスケジュールしかり、公立私立を問わず、早い場合は9年生のサマースクールで履修する科目から大学入学時の審査対象となるため、生徒たちは通常の授業に勝るとも劣らず真剣に取り組む。

楽しく学べる小中学生のサマースクール

一方で、小中学生は自分の通う学校以外のサマースクールに参加する事も可能だ。公立の生徒が将来行きたい私立の見学を兼ねて参加したり、私立の生徒でも、興味のあるプログラムを提供する他の私立のサマースクールを受けることもできる。授業の種類は多岐にわたり、通常の学科以外にスポーツ、スピーチ、演劇等に加えて、最近ではコンピュータのアプリを作ってみるなどのハイテク関係のクラスも人気を集めている。

学校によってサマースクールの申し込み時期は異なり、3月頃から受付を開始する学校もある。自校の生徒の申し込みが優先され、次に他校や海外からの生徒を受け入れる事が多い。

日本からも参加可能?

お子さんをハワイのサマースクールに参加させたい日本の方も多い。ただ、前述したようにハワイのサマースクールは6月中旬から7月中旬がほとんど。日本の学校の夏休みとは時期が違うため、参加するためには日本の学校を休まなければならない。 
だが、例えば小学生の部では、サマースクール期間の後にケイキキャンプ(ケイキはハワイ語で子供の意)と呼ばれる学科授業とは別のクラフト、ゲーム、その他アクティビティをプナホウ・スクールの敷地を使って行うプログラムがある。これなら、日本の学校の終業式が終わってすぐに渡米すれば参加できる。ただ、先生はプナホウ・スクールの先生とは限らず、公立や他の私立学校の先生の場合も多いのが実情。クラスは現地の公立校の生徒と海外からの留学生で構成される事が多い。
本格的な授業とは雰囲気も異なるため参加しやすく、英語を学習中の生徒には検討する価値のあるオプションだろう。実にのびのびしていて、初めて参加する子供もとても楽しく参加できるような環境になっている。